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鹿児島大学の源流は、1773年に始まった薩摩藩の藩学「造士館」まで遡ることができます。薩摩藩はさらに1864年には洋学校「開成所」を設置し、1865年その諸生など15名の留学生と4名の使節団を英国に派遣しました。後にその留学生達が、明治維新後の政府、財界、学術などの分野で日本のリーダーとして活躍しますが、いずれも「進取の精神」を持って海外に渡り、最新の知識と広い視野を身に付けた若い逸材でした。 鹿児島大学北米教育研究センターは、鹿児島大学の最初の海外拠点として2004年12月に設置されたベンチャービジネスラボラトリーのシリコンバレーオフィスを発展的に改組し、2008年9月に全学を対象とした海外拠点として米国カリフォルニア州サンノゼ市に設立されました。現在は鹿児島大学の北米地域における教育、研究及び社会貢献に係る国際活動の推進を目的とし、「海外研修基礎コース」、「海外インターンシッププログラム」、「遠隔授業」、「国際科学技術フォーラム」、「鹿児島国際コロキアム」、「日米未来フォーラム」、「職員海外研修プログラム」「JUNBA大学間連携活動」など幅広い活動をしています。 サンフランシスコ・ベイエリアには、全米のベンチャー投資額の約40%が集中し、特にサンノゼ市を中心とするシリコンバレーには多数のベンチャー企業が存在しています。さらにカリフォルニア大学バークレー校やスタンフォード大学など優れた大学も多く、世界中から優秀な人材が集り、最先端科学技術のメッカとなっています。またカリフォルニア州は歴史的にも日本との架け橋の地であり、リベラルな文化が漂い若い息吹きと活力に溢れています。そして海外からの移民が多く、戦後鹿児島県を中心に日本全国から移住された多くの日系移民も活躍しておられます。このように当地には国際的レベルでの教育、研究、社会連携の他、日本との歴史的なつながりも深く、大学の海外拠点として最適な環境が揃っているのです。 藩学造士館の設立から230年以上の時を経た21世紀の現在、鹿児島大学北米教育研究センターが目指すのは、世界の文化や宗教の壁を越え、互いに理解し、尊重し、助け合う力を有するグローバル人材の養成と、優れた研究を通した国際社会への貢献です。そして医療、環境、教育、経済、食糧、紛争など世界共通の課題を積極的に解決し、世界を英知と技術と思いやりの力で支える頼もしい日本と、人間愛に溢れる世界を創ることです。 学生も教職員の皆さんも、鹿児島大学北米教育研究センターを活用して、鹿児島から世界を変える「進取の精神」で世界を舞台に活躍して下さい。 鹿児島大学北米教育研究センター センター長 井手祐二 |