平成22年度 鹿児島大学FD報告書
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15学習(Learningへ)学習者中心の大学教育(learner centered)『学生は何ができるようになったか』「何」は学生が身に付けた内容(=成績とは言い切れない?)2つの関係性を整理すると…サービス(マネジメント)モデルコミュニティ(コラボレーション)モデル焦点物・情報(内容)の交換関係性の交換学生同士の関係与える人と受ける人が明らか役割が異なるが、対等な学び合う仲間求められる能力(目標)円滑なサービス提供のための技術、処理能力の向上自己認識力、内省的思考力、コミュニケーション力成果の中心コンテンツの重視(満足度の向上)プロセスの重視(学生の成長、キャンパス活性化)組織のあり方ピラミッド型、伝授型拡散型、自律分散型評価の視点効率性(比較的数値で表しやすい)(教育の)効果性(比較的数値で表わし難い)教職員の役割指導者、監督コーディネーター(支援者、促進者)ピア・サポートを実施している大学が感じている課題1位参加が一部の学生に留まり、広がらない(77.3%)2位実施や支援体制が弱い(55.9%)3位自校の教育全体での位置づけが不明瞭(49.2%)Mission3:チームデ対話スルダイアログディスカッション前提誰もが良いアイデアを持っているはずだ。それらを持ちよれば、よい解決案が見いだせるだろう。正しい答えがあるはずだそれは自分の答えだ。態度協力的:参加者は、共通の理解を目指して協力する。戦闘的:参加者は、相手が間違っていることを証明しようとする。目的共通の基盤を探すこと。勝つこと。聴き方理解しよう、意義を見いだそう、同意しようとして相手の話を聴く。相手の欠点を探しながらそして反論を組み立てながら、相手の話を聴く。相手の評価相手の強さと価値を探す。相手の欠点と弱点を探すダイアログ(対話)とディスカッションの違い今日の皆さんの役割(ダイアログのルール)全員が平等に参加する学ぶ仲間を尊重する(人の話はさえぎらない、相手を頭から否定・非難しない)一人一人が今回のワークショップに貢献する(テーマから逸脱しない、時間を守る)Mission3:チームデ対話スル<本日使った資料&参考文献>※比較的出版年の新しいものを選びました。興味を持ったら手に取って読んでみてください。センゲ,M.ピーター「序文」ブリスキン,アランほか著(上原裕美子訳)『集合知の力、衆愚の罠――人と組織にとって最もすばらしいことは何か』英治出版,東京,2010年.香取一昭・大川恒『決めない会議:たったこれだけで、創造的な場になる10 の法則』ビジネス社、東京,2009年.Bohm,David,金井真弓訳『ダイアローグ:対立から共生へ、議論から対話へ』英治出版,東京,2007年.橋本鉱市編『大学生:キャンパスの生態史』リーディングス日本の高等教育3,玉川大学出版部,東京,2010 年.溝上慎一『現代大学生論:ユニバーシティ・ブルーの風に揺れる』NHKブックス995,2004 年,日本放送出版協会,東京.文部科学省大学における学生生活の充実に関する調査研究会報告『大学における学生生活の充実方策について-学生の立場に立った大学づくりを目指して-』2000 年6 月(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/012/toushin/000601.htm)

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