平成22年度 鹿児島大学FD報告書
31/40

4-2.アンケート結果の全体的な傾向 平成22年度に開講された共通教育科目のうち、表4に示すように前期427、後期317の授業で受講生の評価値が得られた。各授業の受講生の評価値を平均して、その授業の評価値とした。前後期それぞれに平均した結果を平成21年度の結果とともに示す。図1-1、図1-2は、学期末授業評価アンケート(講義用)の設問項目の評価について、クラスの平均値を表している。図に示した数字は回答者の延べ人数を表す。 設問番号が200番代の授業評価に関する設問では、アンケートの内容が授業に反映されたかというQ208の項目を除いて、平均評価値は約3.5で、現在の多くの授業が高く評価されていることが窺える。Q208のアンケート内容の反映についても半数はどちらかといえばそう思うと評価していると思われるが、授業改善状況が受講生に認識できるよう、具体的な改善を行うか、または、現在の状況やその理由について学生に対して今以上に説明をしていく必要があると考える。受講生の自己評価に関しては、Q102シラバスを読んだかという設問に対して、平均評価値が約2.6で、大体または少し読んだという場合が多い傾向が見られた。Q104の1コマあたりの予習復習の時間については、平均評価値が約2.1で多くの学生は60分程度と考えられ、かなり少ないといえる。この問題の改善には受講生の学生生活のあり方や授業担当者の導き方、大学のカリキュラム構成等、様々な視点からのアプローチが必要であると考える。実験・実習科目については、図2-1、図2-2に示すように講義と同様に、授業評価に関する設問では、アンケートの内容が授業に反映されたかというQ208の項目を除いて、平均評価値は約3.5で、現在の多くの授業が高く評価されていることが窺える。Q104グループ実験・実習は自ら進んで行なったかという設問については、どちらかといえばそう思わないという評価がなされており、受講生に意欲を持たせる工夫をする必要性を感じる。この傾向は前後期ともに、また、昨年とも同様の傾向があり、改善活動の顕著な効果は認められなかった。評価値の低い項目については改善に向けて留意する必要があると思われる。表4 授業評価アンケート調査の回答数12064811044384教養情報体育・健康(理論)日本語・日本事情外国語基礎教育講義科目計体育・健康(実習)基礎教育(実験)実験実習科目計教養(実験)24101372201715577129319075294225647661592958341106387166052849186332427946248581059971564015483310184271815331710204回答科目数延べ回答者数回答科目数延べ回答者数前 期後 期計講義科目実験・実習科目図1-1 前期 期末授業評価アンケートの設問項目別評価の平均値(講義用)Q1011234Q102Q103Q104Q105Q106Q201Q202Q203Q204Q205(n=17336)(n=16605)Q206Q207Q208Q209(平均評価値)(設問番号)21年度22年度29

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です