平成22年度 鹿児島大学FD報告書
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高等教育研究開発部長 瀬戸 房子教育センター 高等教育研究開発部 杉本 和弘,伊藤 奈賀子法文学部 木村 朗教育学部 大坪 治彦理 学 部 仲谷 英夫医 学 部 内尾 康人歯 学 部 植村 正憲工 学 部 加藤 龍蔵農 学 部 小島 敏之水産学部 吉川 毅6.あとがき 平成22年度は、前年度に高等教育研究開発部会で実施された企画を踏襲しながら、中間授業アンケート、期末授業評価アンケートと授業改善報告書等の質問紙による調査を実施し、学内外に対する共通教育科目の授業公開・授業参観の機会を設けた。アンケートの回答並びに授業改善報告書の作成については、多くの皆様にご面倒をお掛けしていることと承知している。しかしながら、授業公開での参観者の意見や授業改善報告書による授業担当者からの授業改善に関わる方策や取り組みに対する批評等の意見を得ることは、授業改善に役立つことと思われる。今後の授業改善を円滑に進めるためにも、これらの情報を基に次年度に向けての改善案をまとめていくことは有益と考える。既に、多くの授業担当者は個々人で授業アンケートのみならず、期末試験の結果やミニッツペーパー、受講生とのコミュニケーションなどから受講生の授業に対する生の声を聞き、授業の中で、あるいは授業が終わってから授業改善にフィードバックされていることと推察するが、現在、既に成果を上げている授業改善の取り組みがあれば、ぜひ積極的に授業改善報告書やアンケート調査の回答欄を活用して報告していただきたい。その取り組みを教員間で共有することによって、互いに教育改善に取り組む雰囲気づくりにつながるのではないかと考えている。しかし、現行の期末授業評価アンケートや授業改善報告書等の質問項目は、このような活用法に十分対応できる書式ではないと認識している。アンケート調査についても、その結果は個人レベルでのフィードバックに留まり、総体的な分析を含めた情報としてフィードバックされてはいないようにも思われる。受講生を対象とした期末授業評価アンケートでは、今年度は統計的に総体的な分析を行なうことによって科目の質や形態によって学生の求めるものや行動が異なることも見えてきた。今後は、授業評価アンケート改善のためのワーキンググループ、さらには高等教育研究開発部会が中心となって、授業改善に向けてアンケート項目の見直し、回答の分析方法の検討とその結果のフィードバックの方法等について取り組んでいく必要があると考えている。 最後に、全ての企画を行うに当たり、教育センター教育推進係職員の多大なる支援があったことを記しておきたい。(文責:瀬戸 房子,吉川 毅)高等教育研究開発部会委員名簿37

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