平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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1. はじめに 平成23年11月26日(土)に開催されたFD・SD合同フォーラムには、愛媛大学から秦敬治教授とリーダーズスクール(ELS)の学生4名を招き、「学生の学び合いを通した活力ある大学づくりを目指して」というテーマで行われた。 鹿児島大学の教職員79名、学生32名、県内の大学等からは教職員26名、学生17名、県外の大学教職員4名、一般2名、合計教職員等111名、学生49名の参加があった。ここでは秦教授による基調講演について、概要を報告する。2. 基調講演 愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室の秦教授を講師として、13時20分から1時間にわたり、「愛媛大学の学生支援とリーダーズスクールの事例~学生と教職員が本気で向き合うとは~」という題目で行われた。 愛媛大学における学生リーダーシップ養成とは、「社会や家庭でリーダーシップを取れる人を育てる」ことを目指している。従来の学生支援では、困っている学生を中心に行われてきたが、ソーシャル・スキルとスタディ・スキルの観点から、両方のスキルを高めることを目指し、両方のスキルを高めた学生を第1層(学生リーダー)、どちらかのスキルのみが高い学生を第2層、どちらも低い学生を第3層と位置付けている。ELSの目的ELSの目的は、次のようになっている。1.リーダーならびに将来リーダーになり得る学生が、在学中(授業やゼミ、サークル活動、ボランティア活動、大学行事など)の様々な問題を解決できるようになり、その経験を通して人間的に成長すること。2.成果として、修了生が卒業後の市民社会や職場においてリーダーシップを発揮することで社会に貢献すること。3.第1層の学生が一般学生(第2・3層)を支援することによって、大学の諸活動を活性化させること。FD・SD合同フォーラム基調講演報告9第1層の学生を支援する新たな学生支援これによって他の学生への波及効果を期待

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