平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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ELSプログラム⑴リーダーシップ関連授業  1、2年生を主対象とする共通教育科目で、2009年度6科目開設された。ELSの導入的位置付けで、初級レベルである。科目名は、「ライフマネジメントとセルフリーダーシップ」、「リーダーシップとビジネススキル」、「伊予の伝承文化を学び伝えるリーダー村」、「ライフヒストリー・インタビュー」、「ボランティア活動」、「自分と仕事」である。⑵サークル・リーダー研修会  サークルの現代表と次期代表を主な対象とし、1971年から継続して実施している2泊3日の合宿研修である。担当は機構の教員で、非単位認定プログラムである。愛媛大学の実態に合わせたオリジナルテキストを使用し、中級レベルの集約的研修である。主な学習テーマは、「リーダーシップ論」、「効果的な新人確保法」、「会議の進め方」、「アルコール、セクシャルハラスメント防止」、「人間関係調整法」である。⑶ELSプロジェクト  大学企画プロジェクトと学生企画プロジェクトがあり、この認定は教育・学生支援機構の議に基づき、必ずELSスタッフが配置される非単位認定プログラムである。これまでに実施されたものは、「学生による24時間テレビの企画・運営」、「松山のリーダー松山市長との座談会」、「章光堂プロジェクト」、「A-NATIONプロジェクト」、「日本・韓国リーダー交流会」、「愛媛FC応援プロジェクト」などがある。⑷ELSゼミナール  毎学期、夜間クラス(150分×12回)として開講される単位認定プログラムである。人数限定(30名)で公募され、定員を越える場合は作文・面接で選抜される上級レベルのプログラムである。リーダーシップスタイルの理解と自己分析・他者分析、リーダーシップに必要なリテラシーの習得、受講学生を講師とした40分間セミナー方式などが行われる。特にスタッフによる観察・助言などでは、9人のスタッフにより授業中の観察、授業の始めと終了後の面談、ランチ・授業外の時間を使った観察、スタッフミーティングによる共有の徹底など、十分なフォローが行われている。⑸ELS合宿研修  毎学期1泊2日でゼミナールの学習成果を発表する場として開催され、企画、実施、評価を学生が行っている。3. おわりに 愛媛大学リーダーズスクール(ELS)は、優れたリーダーを育てるという、全国の大学でも今まで行われていない取り組みであり、その結果としてピアサポート体制を創出するという試みである。その養成プログラムとしては、単位認定プログラムだけではなく、非単位認定のものも準備され、9人というスタッフが関わっている。このような試みは、本学では容易に導入することはできないと思われるが、ピアサポート制度を取り入れるためには、何らかの形でリーダー養成のプログラムを取り入れなければならない。そのためにも、大変参考となる講演であった。10鹿児島大学FD報告書

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