平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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テーマ「リーダーシップの必要性とスタイル」 参加学生は、ワークをとおした学生相互のコミュニケーションの中で、統率力や指導力、人間関係力を養っていく。最終的に、リーダー的役割を担える学生を育成・支援することが目的であるが、リーダーシップはリーダーだけが持つものではなく、組織の中にいるメンバー全員が発揮していることも認識してもらう。例えば、他のメンバーを励まし、組織を導くこともリーダーシップの一形態である。実際のワークショップの流れとしては、参加学生に対してリーダーシップとリーダーについて考えるために、以下の3段階のワークが行われた。Ⅰ.自分と出会う(アイスブレーク) 緊張をとき、今までの自分(参加学生)を振り返るために、所属団体で心に残ったエピソードを入れてグループ内で自己紹介した。Ⅱ.リーダーシップと自分 提示された事例を読んで、自分だったらどうするかについて、解決するための具体的な行動とその理由を各グループ内で発表した。発表後に誰かの意見について、賛成/反対の意見交換を行った。 次に、各自が6つのリーダーシップスタイルのどれに当てはまるかの簡単な自己診断を行った。ここで認識したリーダーシップの特性とこれまでの自身の行動を照らし合わせ、長所と短所を自覚した上で、もう一度、同じ事例について再考察・討議した。 このワークでは、組織で起こりがちな課題を解決するために、問題解決技法を使って考え、解決策をグループで共有するというワークであった。この過程をとおして、自分を見つめ直し、自身のリーダーシップの型を知った上で、場合により6つのリーダーシップスタイルを使い分けて、組織の課題に対応することの重要性を学んでいた。Ⅲ.組織と自分 今、どのような課題があるかを具体的に考え、その中から最も解決したい課題をひとつ挙げた。それについて討議し、組織をもっとよくするために自分が今日から取り組むことを考え、皆の前で宣言し、ワークは終了した。(文責 医学部 緒方重光)FD・SD合同フォーラム学生セミナー(学生対象ワークショップ)報告参加学生 5人 / G×10G ⇒約50人12鹿児島大学FD報告書

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