平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
15/45

 まず自身のリーダーシップの特性を把握し、それを伸ばして自分の所属する集団に貢献する際に役立てようという実践的なワークショップであった。導入のice breakからよく練られた構成であった。ワークショップは配付された資料の課題をまず個人で考え、その後でチーム内で意見交換するという流れで進行した。初対面の学生が5人で1チームとなった が、参加学生は直ぐに打ち解けて和気あいあいとワークショップを行っていた。 愛媛大学の学生4名がリーダーとなりワークショップを進行させたが、非常にスムーズに進行させていた。交代で進行役を務めるだけでなく、全員で各チームを見て回り適宜助言を行なっていた。 愛媛大学のリーダー学生の自信に満ちた態度が印象的であった。4名のうち、4年生が 2名、2年生と1年生がそれぞれ1名であったが、そのいずれもが非常に場馴れしており、院生も含まれる参加学生に対して憶する様子は全く見られなかった。個人的な所感であるが、この学生ワークショップは本学の学生間のピア・サポートの手本にはならないであろう。愛媛大学のリーダー学生達は非常に良く訓練されたTAと見なすべきであって、 一般学生間のピア・サポートと見るべきではない。教員による教育の補完として学生間のピア・サポートを考えるならば、このようなレベルのTAを育成する労力は全くペイしないであろう。事実、秦先生も述べられていたように、愛媛大学では学生の育成に時間と労力を十二分にかけている。以上。(文責 理工学研究科(工学系) 内山 博之)FD・SD合同フォーラム学生セミナー(学生対象ワークショップ)参観レポート13

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です