平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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4. 参加者の感想参加者の感想の主なものを以下に紹介する。 ピア・サポートの理解に関するもの●ピア・サポートは「支援」というより「協力」なのだと自分なりに思ったところです。●現時点でも、思った以上にピア・サポートがあると知った。しかし、それぞれにはやはり短所もあるので、もっと「身近」、「行きたくなる、そんなコミュニティーがあれば良いと思った。●はじめはピア・サポートのイメージすら持っていなかったが、話し合いの中で、考えていく中でその事と向き合うことができた。自分達は作り上げていこうという意識が足りていないが、今後もこのような活動を続けていけば鹿大はもっと良くなると感じた。 意見交換の場に参加した感想●学部・学年の枠を越えて意見交換できてよかったです。●十人十色。様々な意見があって良かった。●自主参加ではなかったけど、色々な方と意見交換をしたり、一つのテーマについて考えることができ、とても有意義で楽しい時間を過ごすことができたように思います。人と意見を交換し自分の意見だけを通そうとするのではなく、様々な人の意見を聞いて、意見が共有できるところを考えるのが重要なのだと思いました。 その他、少数ではあるが、施設・設備に関する要望もあった。5. おわりに 今回の学生ワークショップでは、鹿大のピア・サポートに学生自身がどう関わるかについて意見交換を行った。意見交換の中心となる4つのダイアログは、参加者を無理なく到達目標へと導くよう「個人ワーク→グループディスカッション→全体共有」の流れに基づきプログラムされていた。その結果、前出の3.各ダイアログに対してのグループでの話し合い内容や4.参加者の感想にも見られるように、ピア・サポート制度の当事者である学生自身が現状認識を共有し、状況やニーズに合った制度のイメージ構築を図ることについては一定の成果を得ることができた。また、個人としての主体的な貢献の仕方について考える機会を提供することもできたので、このワークショップの当初の目的はほぼ達成されたと思われる。しかしながら、未だ具体的な制度の構築には至っていないので、今後は、これまで開催したワークショップの成果をより具体的な制度設計に向けた取り組みとして発展させていくことが期待される。17

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