平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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201. はじめに  教育職員、事務職員・技術職員(以下、教員、職員と記述する)、そして、大学生は、本学を構成する重要なメンバ-と考えられ、教員と職員に関しては、資質向上を目的としたFD活動やSD活動がそれぞれ継続されている。一方、学生に関しても、学部や学科単位で学生の資質向上のための取り組みが個別に行われているが、鹿児島大学の全学部学生の資質向上を目的とした取り組みは少なかった。現在、大学は社会から、「大学生の学習の質の向上、あるいは、大学生の資質の向上」を強く求められている。また、大学生自身も自分たちが高等教育でどのような資質(人間力、教養、専門能力)を培って成長しているのかをふりかえりながら学習する必要がある。 そこで、FD 活動の一環として、本学 2 年生(平成 21 年度入学生)を対象に共通教育における学生の学習実態・学習成果について質問紙調査を2010年度に行った。本調査結果は、「進取の精神」を有する人材を育成するために整備・改善することが必要な要素(カリキュラム・教授法・教育環境整備等)を明らかにし、今後の FD 活動や教育改善の展開に貢献することを目的としている。また、2011年度も同様の学習実態調査を継続することになった。以下に、学習実態調査の内容及び結果について概略の報告を行う。なお、本調査結果は、教職員だけでなく、アンケ-トに参加した学生にも公開しており、学生自身の学習改善にもつながるものである。2. 実施方法 FD委員会で、アンケ-ト案および実施スケジュ-ルおよび効果的な回収方法などに関して審議を行った。その結果、実施スケジュ-ルは、(1)2010 年 12 月末 調査票を各学部に送付、(2)2011年1月初旬調査票を学生に配付、(3)2011年1月21日(金)学生提出締切、(4)2011年1月25日(火)回収分を教育推進係へ提出と設定した。そして、アンケ-ト項目は以下のように設定した。   最初に、以下の基本項目についてお答えください。 学籍番号(10 桁の数字で記入)   ●出身高校の種類   ●入学前の1日学習時間 ●高校での成績●鹿大入試のでき具合 ●鹿大への入学志望順位 ●現在の所属学部・学科への入学志望順位    次のことは、あなた自身の日頃の行動・習慣・考えにどれくらいあてはまりますか。 [大学内外での行動] ●授業にはきちんと出席している ●単位の取りやすい授業を受講するようにしている ●クラブ・サークル活動に力を入れている ●アルバイトに力を入れている ●ボランティア活動によく参加している[習慣・関心] ●毎日、新聞に目を通すようにしている ●読書をするように心がけている ●政治や経済などの社会の動きに関心がある ●日頃、心身の健康に気をつけている [鹿大在学中の抱負] ●広く教養を身につけたい ●専門的な知識・技能を身につけたい●できる限り多くの資格を取得したい ●国際感覚を身につけたい ●海外留学を経験したい         ●できる限り人脈を広げたい共通教育における学習実態調査・学習成果に関する2010年度報告及び2011年度調査鹿児島大学FD報告書問1問2

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