平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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24鹿児島大学FD報告書 図2に学生がどのような日常生活を行っているのかを示す。特筆すべきことは、FD活動があまり盛んでなかった1980年代や1990年代の学生と比較して、9割を超えるほとんどの学生が授業にまじめに出席している事が分かる。しかし、学習の質という観点からは、単位の取りやすい授業を受講するようにしているとする割合が高く、個々の資質や能力を高める観点から受講をすべきとの教育的な指導が必要なことが分かる。また、近年、学生の人間力の向上に関して正課外活動が果たす効果が重要視されつつあるが、正課外活動への参加については、クラブやサークル活動が56%、ボランティア活動は約15%にとどまっている。また、アルバイトに関しては約58%の学生が力を入れていると回答しており、大学として経済的な支援が必要なことが分かる。 図3に学習時間(予習.復習)の状況を示す。この結果は、図1に示す入学前の学習時間と比較すると、より高度な内容を学ぶべき大学生2年次のほうが高校在学時よりも急激に授業以外の学習時間が低下している事を示している。また、規則上は講義1.5時間に対してはその2倍の自学自習(予習・復習)が求められているにも関わらず、実際の学習時間が短すぎることが大きな問題点として示されている。問2:日頃の行動・習慣・考え図2:大学内外での活動状況授業にはきちんと出席している(N=1544)単位の取りやすい授業を受講するようにしている(N=1536)クラブ.サークル活動に力を入れている(N=1540)アルバイトに力を入れている(N=1540)ボランティア活動によく参加している(N=1540)0204060100(%)8058.027.632.319.75.39.825.259.738.722.219.422.716.128.952.516.334.26.41.43.6大学内外での活動とてもあてはまる少しあてはまるあまりあてはまらない全くあてはまらない4時間以上4~3時間3~2時間2~1l時間0時間1時間未満問3:②受講した者のうち1回授業あたりの予習・復習時間(①において「受講した」と回答した場合のみ対象)教養科目(N=1511)情報科学科目(N=1462)外国語(英語)(N=1507)外国語(英語以外)(N=811)体育・健康科目(N=1504)基礎教育科目(N=911)0204060100(%)8018.70.50.62.82.314.836.155.39.039.234.942.511.541.57.147.833.951.525.9図3:学習時間(予習・復習)の状況0.60.60.62.68.40.91.86.80.31.10.47.231.341.816.51.22.0

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