平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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33加者から参観した授業に対する意見も出され、学内のアンケートでは得られ難い市民の視点からの意見を聞く機会となった。授業見学については、51科目に対して見学希望があり、44科目に対してアンケートが提出された。 授業担当者に対してもアンケートの提出を依頼し、3項目の質問について、記述による回答を求めたところ、22名の授業担当者からアンケートが提出され、以下のような結果となった。①一般見学者を授業に受け入れて、授業を行う上で工夫(配慮)した点 アンケートに回答した教員の6割近くが、一般見学者に対し何らかの工夫(配慮)を行っており、その内容としては、「前回の授業の振り返りをした」2名、「授業の前後に見学者と懇談(説明)した」4名、「TAを配置した」3名、「資料を配付した」6名、「その他特別な配慮を行った」5名となった。これらの工夫は、今後も継続していただきたいと思われる。②オープンクラス授業見学への意見●大学の授業を広く一般に公開する試みはよい●(参加者が)少数のときは特に問題にならない●学生の態度についての意見をもらい、参考になった●社会人がクラスの中にいると、学生にとって良い緊張感になる●聴講する理由に関心がある●よい試みだが、他方で受講生の態度が悪いということで、学外からの一般聴講者に対して恥ずかしいという側面がある●今後、より多くの見学者が増えることを期待する。一般人に大学を「地域の力」として活用していただきたい●市民に本学の教育活動を知ってもらうよう努めることは、鹿児島大学の使命であり、さらなる推進が望まれる。●フィードバックをもらうことで多くを学べる。●参加者に特別に配慮する必要がなく、参加した回だけで独立して聞ける構成の授業であれば、教員側にも負担がなく、学生にとっても支障はない。●オープンクラスのために授業内容の変更が必要なもの、1回では理解しにくい授業では、まとまった授業があるならば、別の形態(市民講座)で実施した方がよい●事前に連絡された見学者の情報が錯綜していた●見学者アンケートの意図が不明確なため、授業改善につながらない●オープンクラス自体の目的が不明瞭●見学者の関心が不明●1回限りだと、どこまで授業の雰囲気を味わえるか疑問●TAがいたため手厚く対応できたが、TAが1人であれば3名の見学者に対応するのは困難●後期開始1カ月は、講義の準備に加え他の業務も入るため異常に忙しい。精神的に余裕のない時期をねらって授業見学を開催するのはいかがなものか●講義形式の授業を見学した方が、大学の雰囲気を知ることができる(情報活用基礎)●見学者の目的、意思が理解できれば、対応の方法が色々あるかと思う。例えば、見学終了後に見学者と教員とで懇談を行うなどすると、大学(教員)側も、今の高校生の求めているもの(大学に期待しているもの)がわかるかと思う●見学者の意図と講義内容にはミスマッチがあった

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