平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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397. 授業改善メモ(報告書)  共通教育科目の授業担当者には、期末授業アンケートの結果を集計し、その結果を記入した結果シートを配付するとともに、集計結果を踏まえて、授業改善メモ(報告書)への記入を依頼している。前期はアンケート実施科目数407科目のうち授業改善報告書の提出数は223で提出率は54.8%であった。そして、後期はアンケート実施科目数299科目のうち授業改善メモの提出数は129で提出率は43.1%であった。 本年度から、授業改善メモ(報告書)は、「授業改善に資するアンケート」改定に伴い、前期と後期で設問項目を若干変更した。その変更内容は、以下のとおりである。授業改善報告書(前期)設問項目●Q106:この科目の学習目標(シラバスに記載)は、達成できたと思いますか。●Q209:この授業は全体として満足できるものでしたか。 ※アンケートに基づく感想と今後の改善点を記入●教育効果を上げるために現在実施している工夫や取り組みなど、本授業の特徴について記述してください。●自由記述欄授業改善メモ(後期)設問項目●Q4:学習目標を達成できましたか。●Q12:授業の内容は全般的にみて満足するものでしたか●その他、結果シートで特に気になった項目についてご記入ください ※アンケートの結果に基づく感想と今後の改善点を記入●教育効果を上げるために現在実施している工夫や取り組みなど、本授業の特徴について記述してください。●その他授業改善についてのご意見、ご提案などがありましたら記入してください。 本部会では上記の改善に加えて、授業改善メモに記載された教育改善のための有益なコメントや要望等を他の教員と共有することを目的に、教育センターホームページに取りまとめた内容を平成23年度前期分から公開しているので、積極的に活用していただくように要望する次第である。なお、水産学部吉川委員による平成23年度前期開講科目を対象とした授業改善報告、および、工学部川畑委員による平成23年度後期「授業改善メモ」が、次のようにまとめられている。平成23年度前期 授業改善に向けての提案(水産学部 吉川委員) いずれの科目群でも、双方向型授業や参加型授業が積極的に取り入れられています。鹿大生の印象として、与えられた課題はしっかりとこなすものの、問題意識を持って積極的に取り組む姿勢が弱く、自ら「学ぶ」意識が低いように思われます。こういった受講生のモチベーションを高める一つの方法として、グループディスカッションやディベート、ピア・ラーニングの活用が試みられているようです。これに関連して、受講生の自主的な学習を促し、かつ受講生の理解度を確認する目的で、課題提案型あるいは課題解決型授業を試みたり、ミニッツペーパーや小テスト、小レポートなどを課している例が多く見られます。ここで大事なのが受講生へのフィードバックです。受講生のやる気を削ぐことがないよう、課題内容 の解説、解答に対する添削、質問への回答など、フィードバックは迅速に行うのがよいと思われます。Moodleを活用することで、こういった取り組みが容易に実現できるとの声もありました。

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