平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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40鹿児島大学FD報告書 また、基礎教育科目では、その授業内容が理論や概念の理解を中心としたものになりがちで、勢い受講生が理解しづらくなる傾向にあります。そこで、その理 論や概念の応用面を身近な事例や地域の問題、最新のトピックと関連付けて具体的に示し、理解を深めさせるよう努めている様子が見て取れます。外国語科目では、視聴覚教材やパソコン教材を活用し、目や耳から入る情報も有効に活用するとともに、外国語教育番組や洋楽を紹介して授業外での学習を促す取り組みも紹介されていました。●双方向型授業、参加型授業の実践:グループディスカッション、ディベート、ピア・ラーニング●自主的学習の啓発:小テスト、小レポート、グループ学習、課題提案・解決型授業●受講生へのフィードバック:小テスト、小レポートの詳細な添削、受講生の理解度の把握とそれに応じた授業設計●具体的事例の活用:身近な事例、地域に密着した話題、最新のトピック、専門教育や就職先との関連性の明示●Moodleの活用:活動記録の作成、質問箱の設置、受講生へのフィードバック、学習資料のアップロード【授業改善に関連した要望】 授業アンケートについては、中間授業アンケートの充実や授業アンケートに関する事務作業(報告書の提出など)の軽減、授業アンケートの全学的な統一についてご要望をいただきました。授業改善を目的として、関連する授業の担当教員での勉強会の開催といったご提案もいただいています。 また、基礎教育科目や外国語科目では、受講生間で基礎学力の差が大きく、授業のレベル設定に苦労されているようです。教育効果を上げるためにも、プレー スメントテストの結果を踏まえて学力別クラス編成を行うのがよいとするご提案がありました。また、演習問題を多く課す授業では、目が行き届くよう受講生数を制限してほしいとのご意見もいただきました。 いただいたご要望のなかには組織的に対応すべき内容も含まれています。今後、所掌の各委員会と連携しながら、皆様の授業改善にお役立ていただけるよう議論していきたいと考えています。●授業アンケートの改善:中間授業アンケートの充実、授業アンケートの全学的な統一化●授業改善:担当教員による勉強会の開催●基礎教育科目、外国語科目:学力別クラス編成の実施、受講生数の制限平成23年度後期「授業改善メモ」のまとめ(工学部 川畑委員) 高等教育研究開発部会では、共通教育科目等で開講される授業で受講者による「授業アンケート」を実施し、その結果を各担当教員にフィードバックしています。そして、「授業アンケート」の結果等に基づいて、各担当教員から「授業改善メモ」が提出されていますが、この授業改善メモには教育改善のための有益なコメントや要望等が多数含まれていますので、ご提出いただいた「授業改善メモ」の内容を取りまとめて公開することにしました。 以下に、平成23年度後期に開講された授業の「授業改善メモ」のまとめを、ご紹介いたします。  【授業改善に向けての試みや工夫】 いずれの科目群においても、以下に示すように、受講生の自主的な学習を促すための工夫や受講生の関心を引き出させるような資料の工夫を施すなどの取り組みが数多くなされています。受講生の理解度の確認あるいは向上を目的として、ミニッツペーパーや小テスト、小レポートなどを課している例も多く見られま す。また、Moodleを活用して、レポート課題等に対する受講生への迅速なフィードバックが行われている例もあります。学生に発言・発表

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