平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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5図4:アンケート結果到達目標が明確に示されていた自分に必要な知識を得ることができた自分の教育業務に活かせる内容を修得した参加したことにより教育活動に関する関心が高まった全体として満足できるものだった0204060100(%)80そう思うどちらかといえばそう思うどちらともいえないあまりそう思わないそう思わない 本ワークショップでは、鹿児島大学において教育活動に携わるために、まず対象となる学生の学び方の実態について知ってもらうために、2010年度に本学2年生1544名に対して実施した共通教育における学習実態・学習成果に関する調査結果に基づく講演(伊藤奈賀子FD委員)により開始された。その後、課題1「各教員が経験した学生の学習上の問題」、課題2「学生の望ましい学習態度、習慣とは」の2つの課題について、全体を4つに分けたグループ内で討論をしていただいた。その後、全体討論として、グループ内での討議内容を参加者全員に対して発表していただくとともに、グループ間での討論を行っていただいた。 その結果、課題1については、主に以下の様な問題点が抽出された。 ●ハングリー精神の欠如 ●原理原則を学ぼうとせず、結論や結果をすぐに求めたがる ●コミュニケーション能力の不足(文章や日本語が書けない、討論ができない、など) ●社会やニーズに関心がない ●基礎的知識がない 課題2については、主に以下の様な項目が抽出された。 ●興味を持って能動的に授業に参加する ●予習をする ●意見を言う ●内向きさを解消する ●大学が求める学生像を明確にする必要がある ワークショップ終了時に無記名で記載を依頼したアンケート結果について図4に示す。今回のワークショップでは、レクチャーなどによる知識の伝達は最低限とし、参加者全員が具体的なテーマに対して討論に参加していただくことにより、参加者間の学生教育に対する問題点や認識の共有を図ることを主目的とした。その結果、いずれの質問項目についても比較的肯定的な見解が示されており、「参加したことにより教育活動に関する関心が高まった」の項目では80%の参加者が肯定していた。9312167510112143111131376144

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