平成23年度 鹿児島大学 FD報告書
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7 その結果、課題1については、主に以下の様な項目が抽出された。 ●最初に考えさせ、その後情報を与えると、達成感を与えやすい ●実習、実験等で「体験」させることで実社会での応用などのイメージがわく ●興味を持たせるようにする ●目に見える形でのゴールや見通しを持たせると態度が変わる ●キャリア意識を持たせると意識が高まる ●教え方にもアクセントが必要 ●大人数の授業でもコメントシートに丁寧に回答すると、学生自身との距離が縮まる ●不真面目な学生に対して厳しく指導すると効果的 ●教育学部では「教育実習」の前後で大きく変わる 課題2については、主に以下の様な項目が抽出された。 ●学生に考えさせ、それを導く教師 ●自力で問題を解決に導くような教員が理想 ●教員が教育・指導に対する明確なビジョンを持つことが重要 ●(学生との間に)一定の距離感を保って親身に接する ●答えが無い課題を考えさせる ●共に歩む ●将来の働く場、危機意識を見せる アンケート結果について図8に示す。いずれの質問項目についても比較的肯定的な見解が示されており、「そう思う」と回答した割合はワークショップ1の結果に比較して増加している傾向であった。一方、2回のワークショップを通じて、いずれの項目についても否定的な見解を持っている参加者がいるということも認識しておく必要があると考えられる。3. まとめ 以上、2回にわたる研修会を開催した結果、今後の課題として以下の2点が挙げられた。①ワークショップを2回行うのであれば、次のように内容を異なるものにしてはどうか。 ●異なる専門領域の教員との交流(意見交換することを目的とし、気付き、刺激を受けあう) ●研修内容のテーマ別とする。(「授業のスキルアップ」、「専門職育成」など)②いかに参加者を増やすか、参加を促す工夫をFD委員会で議論する。図8:アンケート結果到達目標が明確に示されていた自分に必要な知識を得ることができた自分の教育業務に活かせる内容を修得した参加したことにより教育活動に関する関心が高まった全体として満足できるものだった050100(%)そう思うどちらかといえばそう思うどちらともいえないあまりそう思わないそう思わない85912511201112151111289613

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