平成24年度 FD報告書
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24鹿児島大学FD報告書4.調査結果 共通教育における学習実態・学習成果に関する調査結果は「鹿児島大学共通教育における学習実態・学習成果に関する調査2011年度調査報告」にまとめられたが、各質問事項に関して2010年度調査との比較結果は以下のとおりである。問1.基本事項 平均的には高校時の成績は良くて、しっかりと勉強して、大学入試成績もできたと感じている学生が入学している。ただし、学部・学科が第一志望ではなかった学生や、高校時に学習習慣が身についていなかった学生も全体の4分の1から3分の1が入学しているので、これらの学生の学習指導を適切に行わなければならないことが分かる。問2.日頃の行動・習慣・考え▶大学内外での行動 おおむね授業にはきちんと出ているが、「とてもあてはまる」学生が昨年度よりわずかに減少し、単位の取りやすい授業を受講している学生が増えている。クラブ・サークル活動に力を入れている学生が昨年度よりわずかに減少、アルバイトに力を入れている学生がわずかに増えている。ボランティア活動は昨年度とほぼ同じ割合である。正課外活動への能動的な参加を行うように指導する必要がある。▶習慣・関心 自身の健康以外は新聞、読書、政治・経済の全てにわたって昨年度より関心が低くなっている。これらは、社会人になるための、基本的な素養と考えられるので、積極的な指導が必要と思われる。▶鹿大在学中の抱負 特に教養と専門的知識・技能を身につけたいと考えている。また国際感覚を身につけたい学生が、昨年度より増加しており、海外留学支援制度を学生に積極的に広報すれば、さらに増加するのではないか。▶あなた自身 自分への自信や鹿大生であることへの誇りが昨年度より減り、将来に対する不安や将来の職業がはっきりしない学生もわずかではあるが増えている。これらに対しては、大学側の広報や、将来設計に関する適切な指導が必要と思われる。問3.共通教育科目等の受講状況及び予習・復習の時間 どの科目においても、学習時間が少ない。予習・復習時間は外国語、基礎教育科目では比較的多いが、それらの科目でも1回につき1時間以上予習・復習している学生の割合は半数以下で、授業を聴講するだけが多い教養科目では予習・復習をするまでには至っていない。授業の学習態度などについて具体的な改善策を検討すべきだと思われる。問4.共通教育科目等の授業における学習の仕方 ノートの取り方や整理の仕方が身についた傾向がやや増えているが、教員にわからなかったところを質問するといった積極的姿勢までは身につかなかった学生が増えている。学習方法の実践を習慣化した場合には身につくと答える学生が大多数であることを、学生や教職員に積極的に伝えるべきであると思われる。

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