平成24年度 FD報告書
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25問5.共通教育科目等において受講した授業形態 少人数でおこなうグループワーク、実験・実習・調査中心の授業に対する満足度は高いが、講義中心の授業に対しては「役に立たなかった」とする回答が増えている。また宿題が多く出される授業は約半数の学生が受講しているが、「とても役に立った」という学生が昨年度より減少している。講義中心の授業や、PCを利用する授業では、全体的な満足度は確保されているが「役に立たなかった」と感じている学生も2割程度いるので、授業方法に改善を加えることが望まれる。問6.共通教育において経験したこと ミニッツ・ペーパーやゲスト・スピーカー、小テスト経験は昨年度同様多かった。しかし、その他の経験も含めて、それらによる学習動機の変化に結びついたと実感している学生の割合は昨年度に比べて全体的に減少している。海外研修参加学生の割合は未だ少ないが、それによって学習動機が「とても高まった」学生の割合は昨年度より増加した。学生と教員の相互交流、そして学生同士の交流で学びあう経験が必ずしも十分でないことと思われ、教員等との交流、学生間の学びあいを積極的に推奨すべきだと思われる。問7.共通教育において入学時点と比べ変化したこと 外国語能力が微増したが、全体としては能力が落ちたという回答が3分の1以上見られるがG-TELPのスコアはやや伸びている。この結果はアンケート時期(2年後期)の関係かもしれない。他の全ての力において昨年度より「伸びた」割合が減少している。特に情報を収集・分析して活用する力、自主的・自律的に学ぼうとする力、異なる考え方・価値観を理解する能力を伸びたと実感している学生が減少している。設問が多岐にわたっているため、最も多い回答は「どちらともいえない」となっているが、各種の能力の水準(レベル)に関する合理的な基準を明らかにしたうえで、学生が個人の能力の伸びを実感できるような改善策が必要と思われる。問8.共通教育の授業をとおして身についた知識・技能・態度 科学技術・数理を除けば、全体としては身に着いた知識・技能・態度をポジティブにとらえている傾向がある。ただし、問7の回答結果と必ずしも一致していない。専門分野に関連した基礎的知識・技能が身につかなかったとする回答数が昨年度よりやや増えている。問9.今学期(4期)中における各活動の一週間あたりの平均時間 問1の学習時間の回答と対照的に、入学後の1週間の学習時間が5時間以下の学生が半分以上を占めていることは単位数に対する学習時間の規定が空洞化していることを示している。文科省の調査などでは、共通教育で勉学習慣のついていない学生は、高学年になっても勉学習慣が改善しない可能性が高いことが示されている。この学習時間では学習の質・量ともに確保できないことを考えれば、自らの勉学時間を振り返る習慣をつけることが必要であると思われる。問10.鹿児島大学に対して 相談できる体制や、大学が新しいことに挑戦しているとの回答がいずれも低くなっている。この2項目に関しては、原因を確かめたうえで改善すべきであるが、学生に対する効果的な広報を考えるべきではないか。

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