平成24年度 FD報告書
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26鹿児島大学FD報告書なお、先の調査報告には以下のような学生へのメッセージを添えた。本調査の結果集約を終えて~ 学生さんへのメッセージ ~はじめに 2012 年1~2月にわたり、当時2 年生だったみなさんが回答した結果がまとまりましたので、ここにお知らせします。この結果を、現在の大学生生活を振り返り、これから卒業までの大学生活の一層の充実を目指して活かして欲しいと思います。大学を取り巻く社会の変化 大学および大学生に対する社会の視線は年を追うごとに厳しいものとなっています。就職事情の厳しさについては、既にみなさんも感じ始めていることでしょう。しかし、問題はむしろその後です。 卒業後の社会では、即戦力として活躍することが求められます。現状を的確に把握して問題を発見し、その解決方法を考え出すこと、周囲の人びとと協力して物事に取り組み、課題解決に向かって行動していくこと、すなわち一歩を踏み出す力が要求されます。また、技術革新や社会情勢の急速な変化に対応できるよう、自ら進んで能力を高めることのできる力(進取の精神)が、以前にもまして重視されるようになっています。このような力を大学生の間に身につけたかどうかが問われるのです。浮かび上がる鹿大生像 2010年度に引き続き行われた今回の調査結果から浮かび上がった鹿大生に多くみられる特徴は、以下のようなものでした。自分自身を振り返ってみて、当てはまると思いますか。・高校までに一定の学習習慣を身につけたうえで入学し、まじめに授業に出席している・自主的な学習活動や読書、ボランティア活動への参加などにはあまり積極的とはいえず、クラブ・サークル活動に力を入れる学生は昨年度より少し減っている・入学後の学習時間の短さや能力の伸長が不十分な現状を、ある程度自覚しているみなさんへの提案〔毎日の過ごし方を少し変える〕→ ちょっとだけ積極的に動いてみよう!・授業後、オフィスアワーを利用し、教員に質問してみる・図書館に行って、新聞に目を通す。読む本について職員に相談してみる・ボランティア支援センターに登録し、ボランティア活動に参加してみる〔大学以外の世界にも目を向けよう!〕・教室外の活動(野外活動・地域との交流・合宿型)がある授業を受講してみる・短期海外研修を含む授業に参加してみる(費用支援制度あり)・大学関係者以外の方と交流を持とう(ボランティア活動、課外活動)おわりに 今すぐにできることはいくつもあります。今の自分自身を少し変えるために何が必要でしょうか。この調査の結果が、みなさんが大学生としてこれからの毎日をどう過ごしていくか、大学生としてどうあるべきかを考えるきっかけになることを願っています。

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