平成24年度 FD報告書
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293. 内容 最初に、阿部美紀子FD委員会委員長(教育担当理事)から、講習会の趣旨説明を含めて開会の挨拶があった。 続いて、共通教育科目の履修指導について、教育センター共通教育企画実施部長の中島あや子教授から、平成25年度から始まる新カリキュラムの概要の説明がなされた。また、教務課共通教育係からは、卒業要件単位数、4月の主な行事と履修登録、Webによる履修申請の要領など、履修指導上の注意点について配布資料に基づいた詳細な解説がなされ、窓口や掲示板、5月以降の主な行事なども紹介された。 休憩の後、保健管理センターの川池陽一准教授から「傾聴と対話からの自己理解」と題した講演があった。講演では、学生の相談内容には援助の在り方が異なる2種類があり、答えのある相談には、適切な指示が援助的であり、答えのない相談(例えば、進路選択、職業選択など)には、相談者自身が心の実感から最善の答えに気付くよう見守ることが援助的であることなど、カウンセリングの実績と理論に基づいた学生支援の在り方に関するお話をしていただいた。 次に、学生の現状と学内の組織的対応についての理解を深めるため、学生生活課より説明が行われた。飲酒問題、不審者、学内での盗難、学生の懲戒、ネット利用に関する諸問題、交通事故、課外活動中の安全など、学生生活におけるトラブルの現状と対策について説明が行われた。また、奨学金、授業料免除、学生保険、学生のボランティア活動支援などの学生支援について説明が行われた。 最後に、門 久義教育センター長から閉会の挨拶があり、学生を多面的な観点からみて対応することの重要性と本日の情報をオリエンテーションばかりではなく日常の学生指導・支援にも活かしてほしいと締めくくられた。4. まとめ 本講習会「平成24年度 教育・学生支援担当教職員講習会(新入生オリエンテーション説明者講習会)」では、平成25年度から大きく変更される共通教育カリキュラムの変更点や履修内容について、また学生生活でよく発生するトラブルの実態と学内での対応に関する情報が提供され、教職員が情報を把握・共有することで適切な学生指導や学生支援に役立つものと思われる。また、「傾聴と対話からの自己理解」と題した講演からは学生相談への援助の在り方について有用な情報が得られ、有意義な講演会であった。しかし、終了後のアンケート結果からは配付資料の工夫などにより学生指導に役立てられるような工夫を求める意見があり、今後の検討を要すると考えられた。(文責 教育学部 松井 智彰、 農学部 境 雅夫)

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