平成24年度 FD報告書
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教育センター高等教育研究開発部(共通教育)のFD活動30鹿児島大学FD報告書1. はじめに 平成24年度の高等教育研究開発部会は活動計画として以下の6点を掲げた。このうち、①~④は前年度からの引き継ぎ事項、⑤、⑥は新規事業である。①前後期の中間授業アンケート実施②前後期の「授業改善に資するアンケート」(期末)の実施及び授業担当教員から提出される「授業改善メモ」(報告書)の集約と教育改善等の取り組み事例の公開③前後期の共通教育科目に関する授業公開・授業参観の企画・実施④教育センターオープンクラスの企画・実施⑤「鹿児島大学共通教育における学習実態・学修成果に関する調査」の結果に基づく改善策の検討⑥大学地域コンソーシアム鹿児島と連携した企画の検討 ①、②については、前年度に改訂した中間授業アンケートおよび授業改善に資するアンケートを初めて前後期とも実施した。中間アンケート、授業改善に資するアンケートとも、実施方法については前年度を踏襲した。ただし、授業改善に資するアンケートについては新たな試みとして、授業担当者から提出された授業改善メモから授業改善に向けた工夫や試み、授業改善に関する意見や要望の共有を目的とした「授業改善メモのまとめ」を作成した。これまで個々の授業担当者の授業内にとどまっていた様々な工夫が共有されることにより、さらなる授業改善が図られると考えられる。また、意見や要望を関係各所に伝えることにより、他の委員会や部署との問題共有を図るとともに改善を促した。 ③、④は前年度と同様に実施した。ただし、④については前年度に続いて参加者の拡大を図り、市内在住の本学1年生の保護者にも案内を送付し、本学における教育の現状や施設設備についての理解を深める機会とした。 ⑤、⑥は新規事業であり、充分な検討は行うことができなかった。⑤については検討結果を主催したFD委員会に示すことはできたが、本調査は今年度実施されたものでいったん終了するため、検討結果が活かされるかどうかは不明である。また⑥については、FD委員会によって「FD・SD合同フォーラム」が企画・実施されたものの、本部会としての関与は困難であった。本事業については来年度以降再検討が必要である。 いずれの企画も部会委員でワーキンググループを組織し、内容の充実に向けて取り組んできた。ここでは、企画の実施内容およびアンケートの結果について報告する。2.中間授業アンケート 学生への中間授業アンケートは、前期は5月21日、後期は11月14日から約1カ月間、授業担当者に依頼して実施した。中間授業アンケートは、その結果を受講している学生に反映することを考慮して授業期間の途中に行われている。また、自由記述の欄が設けられているものの質問内容は短く、回答形式がチェックによるものである。そのため、入力・集計を行うにあたりMoodleが有効に活用できる。 教育センターでは、中間授業アンケートの実施にはMoodleを活用することを推奨しており、平成21年度後期からアンケートの方法別に実施状況を調べている。平成21年度~平成24年度の後期実施状況について比較した結果を表1に示す。今年度は教育センターで用意したアンケート用紙を使用した担当者の授業数は平成23年度と比較して10科目減少し、アンケート用紙の配布数も平成23年度16,544枚、平成24年度15,912枚と減少していた。一方、

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