平成24年度 FD報告書
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33⑵ オープンクラスに関するアンケート調査の結果 一般市民参加者68名のうち、アンケート提出者は56名であった。 本行事を知った契機については、新聞2名、公共機関等へのポスター4名、高校への案内9名、ホームペ-ジ6名、ダイレクトメ-ル27名、情報誌2名、その他6名(知人からの紹介等)であった(複数回答)。今年度は施設見学を祝日に設定したことについて、「土曜日がよい」18名、「日曜日がよい」8名、「平日に組んでほしい」13名、「その他」10名、未回答7名であった。「その他」の回答としては、「今回のやり方でよい」、「特にない」等があった。これからも参加したいかという質問に対して25名が「積極的に参加したい」、31名が「時間があれば参加したい」と答えていた。参加の理由として、「鹿大の授業/施設への興味」、「大学の雰囲気を味わう」、「保護者として」、「教養のため」、「進学の参考」、「公開授業の参考」等が挙げられていた。自由記述では、「授業内のコミュニケーションだけでなく、ミニッツ・ペーパー、Moodle等を利用して一人ひとりの学生に考えさせることを促している点が印象的だった」、「学生の発表の細かい点まで、的確に聴き取り、即座にフィードバックしている授業が印象的だった」、「高校との学習の違いを感じた」、「難しい授業だったが、子どもは熱心にペンを走らせて、ちゃんと授業を受けていたので感心した」等の意見が記されていた。参加の理由は大学に対する興味や個人的な大学での生涯学習につながる企画として捉えている参加者に加え、受験(編入)前に学内の雰囲気を知りたいと希望する内容もみられた。さらに、大学の施設や環境整備に触れた内容も書かれていた。また、交流会においても参加者から参観した授業に対する意見も出され、学内のアンケートでは得られ難い市民の視点からの意見を聞く機会となった。授業見学科目数はのべ102科目、のべ86枚のアンケートが提出された。 授業担当者に対してもアンケートの提出を依頼し、3項目の質問について記述による回答を求めたところ、28名の授業担当者からアンケートが提出され、以下のような結果となった。① 一般見学者を授業に受け入れて、授業を行う上で工夫(配慮)した点  アンケートに回答した教員の7割が、一般見学者に対し何らかの工夫(配慮)を行っており、その内容としては、「資料を配付した」8名、「授業の進め方を工夫した」5名、「授業に参加させた」4名、「見学者がリラックスできるようにした」2名、「授業内容を配慮した」1名となった。これらの工夫は今後とも継続していただきたい。② オープンクラス授業見学への意見●特に高校生にとっては、授業を見学することで講義の雰囲気を体験することができ、その結果大学に対する具体的なイメージがわくので、オープンクラスは大学を知る意味で効果的だと思う。●ご見学者の感想では、喜んでいただけたようで幸いです。分かりやすく、興味の持てるような内容をと心掛けているのですが、一般見学者の方が授業を受けるということで、自分の授業を見直し内容を検討しますので、よい企画と思います。●熱心な見学者においでいただくことは、学生諸君にとってもよい刺激となり、大変よいことだと思います。教員にとっても、マンネリを防ぐよい機会です。今後とも社会に開かれた大学を目指すように、心がけたいものです。●学生が緊張するので、授業を行いにくいと思います。また、いつもは教室に入ると賑やかな学生たちが、ほとんどしゃべらずに教室に座っている光景は、本来の学生を見てもらえていない気がします。●これまでどおりで良いと思います。学生の保護者に教員の姿を見せるのは良い試みだと思います。●教員の側にとっても、ある種の緊張感が生まれるので良い。●見学者は、前期に当講義を受講した学生の保護者であると紹介されていた。本学の保護者参観の良い機会になると感じた。

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