平成24年度 FD報告書
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鹿児島大学FD委員会委員長(教育担当理事)清原 貞夫 本報告書は「教育センター年報」から独立して3年目の報告となりました。鹿児島大学のFD活動は、各学部の教育研究職員、教育センターの先生方、職員の方々の協力の下、年間に実施する事項なども定着し、それぞれの目的に向かって企画実施されてきました。 FD委員会のミッションは、本学が掲げる教育理念・目標を達成すべく、教員個々の教授法の開発と授業力アップ、そして学生支援が中心です。昨今さらに、カリキュラム・プログラムの開発、教育環境及び教育制度の開発などへの提言も求められてきています。平成22年度以降のFD委員会の活動の詳細は本学ホームページの鹿児島大学のFD活動をご覧ください。平成24年度は、前年度と同様に4つのワーキンググループ「FDフォーラム、FDガイド」「FD研修会・講習会」「実態調査」「学生・教職員ワークショップ」を設け、すべての委員が必ずどれかに属して、企画・運営に携わっていただいています。 継続的な取り組みとして、新任教員FD研修会、FD・SD合同フォーラム、鹿児島大学共通教育における学習実態・学習成果に関する調査、そして学生・教職員ワークショップ『学生の自主的な学習を生み出す大学へ』が行われ、FDガイド第4号、第5号も発刊されました。 継続は力であり各事業少しずつ改善が加えられ、向上している様子がみてとれます。特に注目される取り組みとして、平成23年度に設置されたピア・サポート(鹿ナビ)制度を平成24年4月にスタートさせたことです。各学部から集まったサポーター(上級生)が、共通教育棟2号館1階のピア・サポートルームで下級生の学生生活及び修学上の支援のためのアドバイスを行い、学生目線でのホットな会話が交わされました。 FD活動は、教職員個々人の向上意識と自発的な取り組みが不可欠であります。教育を改善する活動には多大な時間と労力がかかると思います。そして想像力と創造力が必要でもあります。授業力アップには各教員の最も大切にする価値や活動に根ざすことが肝要であり、その中心的「核」となるものは、各教員の研究領域・活動であると思います。したがってFDでは、研究活動と教育は密接に関与することを自覚し、職務遂行力の向上とキャリア形成を念頭に、教職員の全員が一歩一歩、粘り強く、研究・教育活動を推進していっていただきたいと念じています。平成24年度 FD報告書作成にあたって Ⅰ2

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