平成24年度 FD報告書
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40鹿児島大学FD報告書6. 授業改善メモ(報告書) 共通教育科目の授業担当者には、期末授業アンケートの結果を集計し、その結果を記入した結果シートを配付するとともに、集計結果を踏まえて、授業改善メモ(報告書)への記入を依頼している。前期はアンケート実施科目数397科目のうち授業改善メモの提出数は203で提出率は51.1%であった。そして、後期はアンケート実施科目数303科目のうち授業改善メモの提出数は174で提出率は57.4%であった。 授業改善メモでは、授業改善に資するアンケート設問項目のうち、Q4「学習目標を達成できましたか」、Q12「授業の内容は全般的にみて満足するものでしたか」の2項目及び結果シートで特に気になった項目について、感想と今後の改善点について記入を求め、さらに、教育効果を上げるために現在実施している工夫や取り組みなど、その授業の特徴及び授業改善についての意見、提案について記入してもらっている。 本部会では上記の改善に加えて、授業改善メモに記載された教育改善のための有益なコメントや要望等を他の教員と共有することを目的に、教育センターホームページに取りまとめた内容を平成23年度前期分から公開しているので、積極的に活用していただくように要望する次第である。なお、工学部川畑委員による平成24年度前期「授業改善メモ」が、下記のようにまとめられている。平成24年度前期「授業改善メモ」のまとめ(工学部 川畑委員) 高等教育研究開発部会では、共通教育科目等で開講される授業で受講者による「授業アンケート」を実施し、その結果を各担当教員にフィードバックしています。そして、「授業アンケート」の結果等に基づいて、各担当教員から「授業改善メモ」が提出されていますが、この授業改善メモには教育改善のための有益なコメントや要望等が多数含まれていますので、提出いただいた「授業改善メモ」の内容を取りまとめたものを平成23年度より公開しています。 以下に、平成24年度前期に開講された授業の「授業改善メモ」のまとめを、ご紹介いたします。●基礎教育科目に関しては、以下の「H23年度後期『授業改善メモ』のまとめ」にも記載されているように、担当者も苦慮されているが、教育の質を下げずに評点が上がるような工夫も必要と思われる。「H23年度後期『授業改善メモ』のまとめ」のからの抜粋※基礎教育科目の中には、高校での取得科目との関係などもあって、受講生間の基礎学力や理解力の差が大きく、授業のレベル設定に苦慮されているようです。授業レベルをどこに設定するかについては、授業担当者によって意見が分かれています。また、基礎教育科目は、学部の専門科目への橋渡しの役割があることを考えると、教育目標設定について学部関係者と授業担当者とのすり合わせも必要と思われます。●教養科目や外国語科目など開講数の多い科目群の場合、問題のある科目があっても見つけにくいので、数値として問題が顕在化している場合に限らず、担当者間での情報交換とそれに基づく教育内容や評価方法の統一化の検討が必要である。平成25年度以降のカリキュラム変更に伴い、科目群そのものが変わるため、科目群としての教育目標や主たる教育内容の統一化を目指す試みが求められている。

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