平成24年度 FD報告書
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41【授業改善に向けての試みや工夫】 いずれの科目群においても、以下に示すような、受講生の興味・関心を引き出す工夫や受講生の自主的な学習を促すための工夫を行うなどの取り組みが数多くなされています。前回と同様に受講生の理解度の確認あるいは向上を目的として、小テスト、小レポートなどを課している例も多く見られます。また、Moodleを活用して、レポート課題等に対する受講生への迅速なフィードバックが行われている例もあります。学生に発言・発表の機会を設けたり、グループワークやピア学習活動を行うなどの学生参加型授業を志向することにより、一方的な講義調の授業にしないように工夫している例も多く見られました。 基礎教育科目では、学生のレベルや知識不足に困っている現状が多くみられます。これに対する具体的な活動として、小テストやレポートの実施とその返却を行い、学生の理解度に合わせた指導努力が授業担当教員によってなされています。このような努力により、学生に積み上げながら勉強させることにつながっている場合が多いようです。科目担当教員によって何を教育目標にするかは、任されており、それぞれの考え方で実施されています。FD活動として、科目担当者が何を教えているのか、学部担当者と意見交換をする場を設定するのも一案であると思われます。その場合、学部において、各科目に求める授業の目標を明確にしておく必要があります。授業改善に向けての試みや工夫の実施例●[学生参加型授業]:ペアワーク、グループワーク、グループディスカッション、ピア学習活動、指名による発表や練習問題の板書、自発的挙手による発表、学生への練習問題解答の板書指名●[学生の理解度や集中力を上げる工夫]:小テスト(授業開始時に前回復習小テスト、授業の終わりに理解度確認小テスト)、演習時間の確保、講義後に質問時間を設定、最低1人1回の指名、授業中に毎回5分一息つく時間の設定●[学生の関心を引き出す資料の工夫]:動画・写真・音声(CD、 DVD、テープ)などの視聴覚教材の活用、実物の提示、最新の新聞記事などの活用、書き込み式講義資料、穴埋め式講義資料●[自主的学習の啓発]:小テスト、小レポート、自習用プリント、Moodleを用いた自宅での学習の促進、グループ学習●[受講生へのフィードバック]:小テストや小レポートの返却、解答例配布後の自己採点レポートの提出、質問等に対する回答●[Moodleの活用]:小テスト・練習問題の詳しい解説の提供、質問等に対する回答、講義資料のアップロード、出席状況の学生への提示●[学生の意見や質問等の収集手段]:電子メール、シャトルカード、出席カード、中間アンケート、質問票●[語学力向上のための取り組み]:G-TELP式のリスニング、メトロノームを使った発音練習、フレーズリーディングの採用、ネーティブのTAによる協力【授業改善に関連した意見・要望等】  授業および授業環境の改善に関連しましては、以下のような意見や要望をいただきました。これらは、既に教育センターで対応済みのものもありますが、共通教育科目の質的向上に活用できるように、所掌の各委員会と連携しながら議論していきたいと考えています。

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