平成25年度 鹿児島大学 FD報告書
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教育センター高等教育研究開発部(共通教育)のFD活動341. はじめに 平成25年度の高等教育研究開発部は、前年度からの引継ぎ事項及び教育センター年度計画を基に活動計画として以下を掲げた。・授業アンケートの実施(中間アンケートを含む)・授業改善メモの集約及び教育センターホームページ等での報告・共通教育の授業公開・授業参観の企画・実施・教育センターオープンクラスの企画・実施・共通教育における学習実態・学習成果に関する調査の結果に基づく教育改善の検討・教学IRシステム構築に関する情報収集と検討・共通教育新カリキュラムの評価実施 また、これらの活動を進めるにあたって、従来のWG方式を見直し、各項目を委員全員で検討することにした。これは、WG方式には活動計画の効率的実施等の利点はあるものの、どのWGに参加するかによって委員の負担が不平等になる場合があることと、あるWGで作成された案を全員で議論する際に、担当WGへの遠慮等から、自由な意見交換が妨げられる可能性があることに配慮したためである。 全員参加方式による部会運営をより効果的に行うため、報告事項等の枠組みで勉強会を行うことにした。「新カリキュラム評価のためのカリキュラムマップ」「工学部のカリキュラムと教育実践」「データに基づく共通教育の現状と課題」「認証評価と内部質保証」「中教審答申の解説」等のテーマで平成25年度は行っている。2. 授業アンケート 共通教育で行われるアンケートは、授業の途中で行われ、その結果を授業担当者が見て授業改善に活用する「中間授業アンケート」と、授業終了時に行われて結果を全学的に集約する「期末授業改善に資するアンケート」の二つがある。中間授業アンケートは、途中まで受けた学生の意見を聞くことによって、後半の授業に生かすことにねらいがある。なお、独自の方法で担当教員が中間アンケート等を行っている場合には、「中間授業アンケート」を行う必要は無い。 全学的に集計が行われる「期末授業改善に資するアンケート」は平成25年に、前期が対象科目数460のうち391科目、後期が同355のうち287科目で実施された。実施率は、81~85%にのぼる。なお、Moodleによってアンケートを行った科目は前期が87で、後期は55であった。集計結果を見ると、「学習目標を達成できましたか」の設問に対し、「そう思う」または「強くそう思う」との解答が多く、学生の自己評価は高いと考えられる。ただ例年どおり、「授業に関連した内容について自主的に学習しましたか」の設問に対しては、「あまりそう思わない」の解答が他の設問と比較して極端に多かった。 なお、平成25年度後期からは共通教育カリキュラムの評価に役立てるため、新たに「共通教育の学習・教育目標とこの授業のつながりは分かりましたか」「専門分野に偏らない知識・技能の習得に役立ちましたか」という二つの設問を新たに加えた。また、「シラバスから具体的な学習目標のイメージを描くことが出来ましたか。」という設問を「シラバスからこの科目の学習目標は理解できましたか」に、分かり易く変更した。鹿児島大学FD報告書

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