平成25年度 鹿児島大学 FD報告書
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35 3. 授業改善メモ 「期末授業改善に資するアンケート」の集計結果は、共通教育担当教員に送付され、各担当教員はそれに基づいて「授業改善メモ」を記載し、高等教育研究開発部会に提出される。高等教育研究開発部会では「授業改善メモ」を集約・分析し、webサイトで公表する。平成25年度においては、これら「授業改善メモ」に関わるFD活動に関し、いくつかの変更を行った。一つは、「授業改善メモ」の様式変更である。平成25年度前期末に行われたアンケートに基づく分からは新たに、「中間授業アンケート」と「共通教育改革」に関わる意見を共通教育授業担当教員に書いていただいた。また、高等教育研究開発部会内での作業分担も変更した。従来のWG方式から、部会委員全員が手分けして全ての「授業改善メモ」に目を通し、多くの授業担当教員に役立つかどうかという視点を中心に、重要なメモを抽出した後、それを基にとりまとめ担当委員が記名記事を書くことにした。さらに、抽出された「授業改善メモ」の内容は、教育センター共通教育企画実施部を通じて、各科目専門委員会に提出された。4. 授業公開・授業参観 平成25年度においては前期4科目、後期12科目の授業が公開され、参観教員数は前期4人、後期12人であった。なお、後期の授業参観者の多くは、特定学部が共通教育とコミュニケーションを図るための組織的活動の一環として参加した。教員の自発的な意思に基づく授業公開・授業参観への参加は低水準に止まっているのが現状である。 高等教育研究開発部会内では、各学部における授業公開・授業参観の実施状況を部会委員から披露していただき、改善案を検討する等を行い、教育センター会議等の機会に参加を依頼する等の活動を行ってきたが、自発的な参観者数の増大には繋がっていない状況である。抜本的な改善が必要であろう。5. 教育センターオープンクラス 教育センターでは、一般市民に、授業見学や施設見学等を行っていただく「オープンクラス」を例年行っている。平成25年度は11月25日~29日にかけて授業見学が行われ、11月30日を中心に施設見学と交流会が行われた。授業見学18人、施設見学21人の参加があり、両方の見学を行った市民の方が5人だったので、合計34人の参加者であった。 本年度のオープンクラスでは、授業見学を行った市民の方にお願いしているアンケート様式を変更し、従来は「授業を見学されてのご感想、ご意見等ございましたらお書き下さい。」だったものを、「学生の授業態度(熱心さ)」「授業が学生にとって分かり易いと思うか」「今回の授業はあなたにとって役だったか」「感想、意見」に分けて聞くようにした。アンケート結果を見ると、授業は学生にとって分かり易く、見学者にとっても役だったが、学生の授業態度(熱心さ)は、「やや熱心さが足りない」という回答が目立っていた。自由記述欄では「楽しい講義でしたので、学生には、いねむりをせずに話を聞いたらいい時間になるだろうと思います。」というものもあった。 反省点として、オムニバス形式の授業を見学した市民から「話しを聞きたかった方とは違う先生の話だった」という意見があった。見学希望者向けの「公開科目一覧」では、ほとんどの科目に1人の担当教員氏名が掲載されているだけであった。オープンクラス当日の担当教員を事前に全て把握して広報することは難しいが、複数の教員で担当する科目かどうか判別できる資料を用意し、当日の担当教員については問い合わせて欲しい等の注意書きを挿入すべきだったかも知れない。授業見学の様子施設見学の様子(かごしま丸)

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