鹿児島大学FD報告書(平成26年度)
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31 そして、(3)については、本学に限らず我が国の大学生全体についてたびたび指摘されている大きな問題である。特に本学学生に関しては、他大学と比べて全体的に授業時間外学修時間が短い傾向にあることが図4から明らかにされた。 授業時間外学修時間の短さは、学生が充分な学修成果を挙げ、卒業生の質を保証するためにも非常に大きな問題である。また、単位制度は教室内だけでなく教室外での学修時間をも含めて設計されていることから、単位の質保証という観点からも課題となっている。この問題も(2)と同様に個々の教員が自身の授業だけで対応しても根本的な解決とはならないため、組織全体として対処する必要がある。鹿児島大学において開講されている全ての科目が単位制度の趣旨に則った形で運営されるよう、単位の質を保証した教育の実現に向けた努力が一層求められている。(文責:教育センター高等教育研究開発部 伊藤 奈賀子)図4 週あたりの活動時間:授業時間以外に、授業課題や準備学習、復習をする20時間以上16-20時間11-15時間6-10時間3-5時間1-2時間1時間未満全然ない1.31.82.12.36.320.721.837.12822.17.181.8235.12.60%5%10%15%20%25%30%35%40%鹿児島大学 全体国公立大学グループ

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