鹿児島大学FD報告書(平成26年度)
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32教育センター高等教育研究開発部(共通教育)のFD活動1. はじめに 平成26年度の高等教育研究開発部は、前年度からの引継ぎ事項及び教育センター年度計画を基に以下のような活動を行った。・授業アンケートの実施(中間アンケートを含む)・授業改善メモの集約及び教育センターホームページ等での報告・共通教育の授業公開・授業参観の企画・実施・大学IRコンソーシアム学生調査の分析 これらのうち、「大学IRコンソーシアム学生調査の分析」は、別項で記載される。また、当初は恒例になっている「教育センターオープンクラスの企画・実施」も行う予定であったが、授業開始後、数回目の講義を一般の方に聴講していただき、その感想等をアンケートで収集することが、授業改善にどれだけ役立つかを議論した上、本年度は行わない事にした。2. 授業アンケート 共通教育で行われるアンケートは、授業の途中で行われ、その結果を授業担当者が見て授業改善に活用する「中間授業アンケート」と、授業終了時に行われて結果を全学的に集約する「期末授業改善に資するアンケート」の二つがある。中間授業アンケートは、途中まで受けた学生の意見を聞くことによって、後半の授業に生かすことにねらいがある。なお、独自の方法で担当教員が中間アンケート等を行っている場合には、「中間授業アンケート」を行う必要は無い。 全学的に集計が行われる「期末授業改善に資するアンケート」は平成26年度に、前期が対象科目数429のうち356科目、後期が同351のうち264科目で実施された。なお、Moodleによってアンケートを行った科目は前期が71で、後期は43であった。集計結果を見ると、「学習目標を達成できましたか」の設問に対し、「そう思う」または「強くそう思う」との解答が多く、学生の自己評価は高いと考えられる。ただ例年どおり、「授業に関連した内容について自主的に学習しましたか」の設問に対しては、「あまりそう思わない」の解答が他の設問と比較して極端に多かった。 なお、平成26年度後期からは設問内容に関して幾つかの変更を行った。まず、近年はシラバスの内容を分かり易く作成することについては各教員の合意が得られており、シラバスそのものについても共通教育企画実施部会等でチェックが行われている。一方、シラバスどおりに授業を行っているかどうかについては実態が不明なことから、講義用及び実験・実習用授業アンケートのQ3「シラバスからこの科目の学習目標は理解できましたか」を削除し「授業はシラバスどおりに進められましたか」に変更した。また、回答する学生の誤解を防ぎ、適切なデータを得るため、講義用授業アンケートのQ7及び実験・実習用授業アンケートのQ6「授業の構成や進め方は適切だと思いましたか」に文言を追加し「15回全体の授業の構成や進め方は適切だと思いましたか」に修正した。修正前の質問文では、15回行われる毎回の授業それぞれの構成や進め方を問うているのか、15回全体の授業の構成や進め方を問うているのか、不明確であったためである。鹿児島大学FD報告書

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