鹿児島大学FD報告書(平成26年度)
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鹿児島大学FD委員会委員長(教育担当理事)清原 貞夫 本報告書は「教育センター年報」から独立して5報目となり、この5年間でFD活動は各学部の教育研究職員・教育センターメンバー・事務系職員みなさんの努力の下、年間を通しての流れも定着しそれぞれのディベロップメントに向かって精進してきました。 FD委員会のミッションは、本学が掲げる教育理念・目標を達成すべく、教員個々の教授法の開発と授業力アップ、そして学習効果をあげるための学生支援です。昨今さらに、各学部のカリキュラム・プログラムの再構築も視野に入れた提言も求められ、更なる教育環境の充実も目指しています。平成22年度以降のFD委員会の活動の詳細は、(https://www.kagoshima-u.ac.jp/education/fd.html#000825)をご覧ください。 平成26年度は、3つのワーキンググループ「FD研修会」、「学生・教職員ワークショップ」、「FDガイド」による企画・運営とFD・SD合同フォーラム等は教育担当学長補佐が中心となり、企画・運営に携わる体制としました。 継続的な取組として、新任教員FD研修会、「アクティブ・ラーニングを大学教育に定着させるためには」のテーマで実施したFD・SD合同フォーラム及び学生・教職員ワークショップがありました。ワークショップのテーマは、「『英語を学ぶ』から『英語で学ぶ』へ」で、参加者が英語で学ぶ必要性、問題点を理解し、学生のグローバル化を促す教育について活発な議論がありました。FDガイド第8号、第9号も発刊されました。 また、平成26年度からの新たな業務として、平成24年度に入会した大学IRコンソーシアムの学生調査実施が加わりました。平成24年度及び平成25年度に試行的に実施した1年生調査に加え、FD委員会では上級生調査の実施方法を検討し、各学部で調査を実施しました。 FD活動は、教職員個々人の向上意識と自発的な取組が不可欠であり、このような教育を改善する活動には多大な時間と労力がかかります。授業力アップには各教員の最も大切にする価値や活動に根ざすことが肝要であり、その中心的「核」となるものは、その人の研究領域での活動であると思います。したがってFDでは、研究活動が教育に密接に関与することを自覚し、職務遂行力の向上とキャリア形成を念頭に、全教職員が一歩一歩粘り強く、研究・教育活動を推進していってもらいたいと念じています。平成26年度FD(ファカルティ・ディベロップメント)報告書作成にあたって Ⅰ2

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