鹿児島大学FD報告書(平成26年度)
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40鹿児島大学FD報告書(3)備品等環境整備の要望●成績ポイントが下がったが、去年は受講生が33人で小クラスだったが今年は55人に増えたせいかもしれない。●受講制限をしなかったところ、例年100名前後であった受講生が、今年は200名を超えた。授業環境として好ましくないと思われ、試験や採点、成績の処理等で大変な負担が発生した。来年度にむけて受講制限をするか、講義を分担する教員と検討する予定である。●Moodleをうまく使えば、学生の要望にきめ細かく対応できるだろう。しかし、「バーチャルな」対話だけが進んで、討論、特に質問の仕方のスキルが上がらないのは問題である。人間関係の構築に資さない結果になってしまうのではと危惧する面もある。●Moodleでの回答を呼び掛けたが、受講者の2割程度しか回答していない。(4)情報提供の要望●授業改善メモを作成する際には、以前に提出したメモ内容も参考にしながら、経年的な変化も評価して記載している。アンケート内容が変化する場合もあるかもしれないが、できれば、過去のデータ(今回分と、過去2年分)も参照できれば、ありがたい。●一口に教養といっても、内容は理系科目から文系科目まで様々なので、大まかに分けられた結果があると、より自分の講義の改善に役立てられると思う。(5)その他●シラバスの英文表記や教員の英訳に対する不満も聞いているが、そういうことこそ、授業中での質問や要望の中で学生自身が解決する態度を身につけるべきではないかと考える。●教員側からの学生評価についてFDで集約しているのだろうか? 学生側に学び方や学習態度の改善を求めるようなFDの取組があるのだろうか? 以上のように、授業改善に関するさまざまな意見が寄せられた。「1.学生アンケート・授業改善メモに関して」は、アンケートに肯定的な意見もあったが、一方で疑問視する意見も多く見受けられた。後者の意見は、学生の評価が高い授業が必ずしもよい講義ではない、学生自身の自己検証をさせる質問が必要、などの意見であった。「2.組織的取組による教育改善の提案」には、教育改革自体に対する具体的な提案もなされており、今後の建設的な検討のきっかけになればよい。「3.備品等環境整備の要望」は、今回は設備に対する要望は見受けられなかった。この項目に含めるべきか難しい内容ではあるが、Moodle利用の問題点や受講人数に対する意見が寄せられた。「4.情報提供の要望」は、アンケート結果のフィードバックに関する意見がいくつかみられた。その他も含めて、学生による教員(授業)の評価だけではなく、学生自身の学習態度などの検証を行うべきという考えが少なからずあることもうかがえた。

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