鹿児島大学FD報告書令和3年度
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17 前半は、前半は学習者中心の学習環境デザインについての解説や事例紹介を実施された。話題提供者やタイトルは以下の通りである。 次に、選んだ授業の受講生について、学生の意欲や既有知識などを整理した。これは、本研修のテーマである「学習者中心の学習環境デザイン」を踏まえて行われた。 ②を踏まえて、学生の特徴に合わせてどのように授業をデザインしているか、自身が工夫していることを整理した。これは、④の「もっとやれそうなこと」「改善点」を検討する足場として実施した。 最後に、これまでのワークを踏まえて、来年度以降の授業デザインでもっとやれそうなことや改善点などを整理した。これ際して、前半で扱われた清水先生、日髙先生のコピーではなく参加の先生自身が「無理なく」取り組めることを整理するように説明した。 これは教員自身の強みや得意なことを活かした授業デザインにつなげるためである。また、記述する内容は、抽象的でも具体的でも良いとした。抽象的な内容は、授業デザインの「指針」として働き、具体的なことは、すぐに実践できる「方法」であると説明し、参加の先生の授業の振り返りや翌年度以降のデザインの再考を促した。 以上のワークを通して、最後に参加の先生間での意見交換が行われた。活発な意見交換が行われ「年に一回ではなく各学期に開催したほうが良い」、「若手に限らず全教員が参加したほうが良い」といった意見が挙がった。 このような意見にもある通り、教員の振り返りは大学教育では必須とも言える活動になっている。それを踏まえ、本研究会のあり方を総合的に検討する必要があると言える。来年度以降は、新たな形で実施できるように検討を進めたい。①到達目標・こうなって欲しい学生像(図4・茶) まず、振り返る授業を1つ選び、その授業の到達目標や受講を通して学生に「こうなって欲しい」という点を整理した。ここでは、シラバスに書く到達目標とは異なり、「先生自身の言葉」や「思い」を記述してもらうように説明した。これにより、授業でやるべきことや、授業に望む教員のモチベーションなどを改めて振り返ることを促した。②学生の特徴(図4・緑)③現在の授業デザイン・特徴、工夫していること(図4・黄)④もっとやれそうなこと・改善できそうなこと・悩み(図4・青)(文責:森 裕生)図4:ワークのフォーマット4.後半:授業デザインの振り返りワーク

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