鹿児島大学FD報告書令和3年度
20/25

18鹿児島大学FD報告書 本年度は、FDガイドを2号発刊した。昨年度に引き続き、前年度の鹿児島大学ベストティーチャー賞最優秀賞受賞者である3名の教員に執筆を依頼した。 第24号は酒井佑輔教授(法文学部)と北原兼文教授(農学部)にそれぞれ執筆いただいた。 酒井先生はアイスブレイクやグループワークを活かした授業運営を行っており、反転授業についても積極的に取り入れている。授業時間については、学生が教員の話を聴くというより学生自身が何らかの学習活動に主体的に取り組むことを重視しており、比較的新しいスタイルの授業運営に取り組んでいるといえる。 これに対して北原先生は、パワーポイントの映写や配布資料のほか、ホワイトボードでの板書も行うなど、オーソドックスな講義型授業を基盤としつつ、スマートフォンで使えるwebアプリを活用したり、演習問題の解答解釈をクラス全体で行ったりするなどして学生を学習に巻き込む工夫を積極的に行っている。 酒井先生と北原先生の授業運営方法は一見すると全く異なるように思われる。しかし、学生を主体的な学びに導くために様々な工夫を行っているという点で共通している。授業にはそれぞれの目的・目標があり、ある運営方法が全ての授業に適しているわけではない。その意味で、この第24号は性質の異なる「良い授業」のあり方が提示されており、読者の状況に応じた知見が得られるものとなった。FDガイド第24号(表)FDガイド第24号(裏)鹿大版FDガイド第24・25号の発刊にあたって1. 概要2. 第24号「ベストティーチャーに聴く授業の工夫⑤」

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る