鹿児島大学FD報告書令和3年度
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19 第25号は、杉原剛教授(大学院医歯学総合研究科(歯学系))に執筆いただいた。 杉浦先生は、自身が学生だった時の経験を踏まえ、基礎系と臨床系の内容が学生の中でつながり、双方の知識を統合してその後の学び、さらには歯科医療の現場で活かされることを意図した授業運営を行っている。また、患者の協力を得て生の声から学生自ら考える機会を設ける取り組みも行っている。いずれも医療分野ならではの有意義な取り組みであり、かかる負荷を考えても他分野の授業で取り入れるのは容易でない。しかし、育成すべき人材像を踏まえてどのような学習機会を教員は提供すべきか、という視点に立った場合、注目に値するものである。 一方、通常の講義型授業でも工夫がなされている。特にプレテストの実施については、学生があらかじめ集中して学ぶべきポイントを理解して授業に臨めるという効果があり、他の授業においても取り入れることが可能である。ポストテストとセットで実施することによって授業理解度を測定することも可能であり、知識の習得を目指す授業において非常に有効だといえる。(文責:伊藤 奈賀子)FDガイド第25号(表)FDガイド第25号(裏)3. 第25号「ベストティ―チャーに聴く授業の工夫⑥」

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