Ⅰ2● 学IR研修会● 教員FD研修会(授業の振り返り研修会)−ティーチング・ポートフォリオの作成−(前・後期)● 研究倫理ワークショップ(大学院生)● FD・SD合同フォーラム「教育のDX化に向けたアクティブ・ラーニング再考」● 学生との向き合い方を考える研修会● FDガイド第26号・第27号の発行● 大学IRコンソーシアムの学生調査(1年生調査、上級生調査)● 授業・学生生活アンケート(全学生、教員)● 卒業予定者アンケート鹿児島大学FD委員会委員長(教育担当理事・副学長)武隈 晃鹿児島大学FD報告書 この四半世紀、高等教育機関たる大学がどのように教育改革に取り組んできたかを振り返ってみれば、FDはやはりその旗手であり、授業改善を中心とした教育改革の分岐点を形成したといえるのではないでしょうか。F D活動は高等教育機関における教育改革の有用な道具であるとともに、アカデミアを中長期に展望する視座を提供するものと考えられます。 鹿児島大学のホームページにある「鹿児島大学のFD活動」には平成22年度以降のFD活動の詳細が報告されています(https://www.kagoshima-u.ac.jp/education/fd.html#000825)。ご高覧頂くことをお勧めします。報告書を通読すると、本学におけるFDの取組の成果と課題を時系列に知ることができます。 FD委員会のミッションは、本学が掲げる教育理念・目標を達成するための教員の教授法・指導法の開発、授業力向上の取組み、学習効果をあげるための学生支援などに寄与することです。S D(スタッフ・ディベロップメント)との協働性も強調され、昨今では各部局のカリキュラム・プログラム再構築への提言や、いわゆる「学位の質保証」を企図した学修環境の整備についての取り組みに直接・間接に貢献することが求められています。 大学教育の使命には諸相ありますが、これらのうち高等教育機関としての教育の内部質保証やそれを担保するPDCAサイクルの展開という側面に着目すれば、FD活動は、その基底を成すものと位置づけることができます。平成26年に本学教育研究評議会が決定した「鹿児島大学のファカルティ・ディベロップメントに関する指針」において、大学の責務として「全学のFD活動の内容や方法を点検・評価し、その結果を踏まえ、適宜、各部局の環境整備および各教員へのFDへの取組に対して支援を行う。」部局等の責務として「カリキュラムが教育目標やアドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー及びディプロマ・ポリシーと整合しているかどうかを点検・評価して、必要に応じて、カリキュラムの開発・改善に努め、教育の質の向上を図る。」教員の責務として「授業の目標やシラバスの検討を随時行い、学生理解・支援、授業内容、授業方法、教育評価およびカリキュラム開発・改善に関する知識・技能を高めることに努める。」を掲げています。 こうしたガイドラインに従い、令和4年度は、次の事業を継続的に実施しました。 令和4年度も「全専任教員の75%以上がFD活動に参加する」という目標数値を達成しました。引き続き、本学学生の皆さん、全学教職員の皆さんのご協力と協働により、全学をあげてFD活動に取り組む所存です。総合教育機構・高等教育研究開発センターは全学の司令塔として、また全学支援の担い手としての役割を果たしていきます。諸賢のご理解と本報告書へのご批正を賜りたく存じています。令和4年度FD(ファカルティ・ディベロップメント)報告書作成にあたって
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