令和4年度鹿児島大学FD報告書
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6日  時場  所参加者鹿児島大学FD報告書令和4年7月21日(木) 16:10〜17:30郡元キャンパス共通教育棟1号館4階 common room358名 本企画は、本学における教学IRの推進と理解の深化を目的として企画されたものである。学部内で組織を設置して取り組みを進めている歯学部及び教育学部の事例を共有することを通じて、未実施の部局の取り組みを後押しするとともに、各教職員が教学IRについて考える機会とすることを意図した。 まず、西村学部長より歯学部IR室の取組について話題提供を受けた。 この取り組みは、2016年に当時の学長、教育担当理事と当時の歯学部長、副学部長との懇談を受けて開始された。大学全体としてIRの推進は課題であったものの、特に教学IRについては学部・研究科数の多い本学では異なる文脈も多く、取り組みが進みにくい状況があった。そのため、学長、教育担当理事の了解を得て歯学部が先行して学部での取り組みを進めることとなった。 歯学部IR室は現在、学部長を含め3人体制である。学部長室の一角に専用パソコンを設置し、学部長以外の2名が必要に応じて業務に当たることとしている。この2名については、統計スキルを有する教員と、教員の秘書業務などを行う職員であり、いずれも他業務と兼務している。両名ともそれぞれの能力・スキルを踏まえて学部長が指名・依頼している状況であることから、今後の継続性に課題がある。 取り組みの成果として顕著なのは、転籍者問題や国家試験合格率等の分析結果を踏まえて入試方法別の定員を変更するという入試改革に繋げた事例である。また、国家試験の新卒での合格率と相関関係にある因子の分析も進めており、入試科目等の改善にもつながる可能性がある。より優秀な入学者を獲得し、歯学部のミッションとして最も重要な国家試験合格率上昇に繋げるため、IR室の取り組みが成果をあげていると評価できる。 歯学部の取り組みで特徴的なのは、情報管理に対する意識が非常に高い点である。2018年には、IR室要項と合わせて情報管理ポリシーも制定している。教学IRは入試情報や学生の成績情報などを扱うことから、情報管理に時 間16:10〜16:1516:15〜16:4516:45〜17:1517:15〜17:2517:25〜17:30内 容開会挨拶、趣旨説明事例①:歯学部(西村 正宏 学部長)事例②:教育学部(錦織 寿 准教授)質疑応答閉会挨拶教学IR研修会1. 概要2.目的3.話題提供①:歯学部の事例

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