20鹿児島大学FD報告書 本年度も、FDガイドを2号発刊した。昨年度に引き続き、前年度の鹿児島大学ベストティーチャー賞最優秀賞受賞者である1名、2チーム(5名)の教員に執筆を依頼した。 第28号は根路銘安仁教授(医学部)と理学部理学科地球科学プログラムチーム(山本啓司教授、礼満ハフィーズ准教授、北村有迅助教)にそれぞれ執筆いただいた。 根路銘先生は、特に4つの点を意識した授業運営を行っているとのことである。具体的には、①講義内容を自分自身が面白いと感じ、その知識が将来活用できるイメージを伝える、②他の良い教育者の真似をし、新しい技術を積極的に取り入れる、③双方向性を担保し、学生からの評価を受け入れ改善する、④学生にも受講するために姿勢を伝える、である。 理学部理学科地球科学プログラムチームは、講義と実験・実習の融合を常に意識して複数の授業を統合したスケジュールを組み、座学で学んだ知識を踏まえ、カリキュラム上次に配置される実験・実習において学生自身が主体的に現物を見、触れ、調査用具を使って実体験し、それを基盤としてさらに次の座学に進むというサイクルを意識した授業運営を行っている。また、特に実験・実習に関しては、野外活動経験が乏しい学生への指導内容についても、丁寧に検討を行っている。FDガイド第28号(表)FDガイド第28号(裏)鹿大版FDガイド第28号・第29号の発刊にあたって1.概要2.第28号「ベストティーチャーに聴く授業の工夫⑨」
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