令和6年度 鹿児島大学FD報告書
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9日  時方  法参加者時 間16:10〜16:1516:15〜16:3516:35〜16:40令和6年10月23日(水)16:10〜16:40web(Teams)開催37名 本企画の目的は、共同獣医学部における事例を踏まえ、授業アンケートを組織的な教育改善に活かすためのヒントを得ることにある。授業アンケートはどの大学でも行われているものの、個々の授業改善を超えた組織的な教育改革や教育改善にいかに活用するかが課題となっている。この点に対する課題意識に基づいて企画されたものである。 講演者である有村氏は、共同獣医学部獣医学教育改革室室長として、本学共同獣医学部におけるEAEVE (European Association of Establishments for Veterinary Education:欧州獣医学教育機関協会)の欧州獣医学教育認証取得からその後の教育水準の保証と質的向上に強く貢献されてきた。また、同時にEAEVE側において各教育機関の認証取得およびその継続の是非を評価する評価者としての立場も有している。今回の講演は、そうした双方の立場を踏まえ、特に授業アンケートの活用について情報提供をいただいた。 講演冒頭は、共同獣医学部共同獣医学部のカリキュラムや獣医師の職域、EAEVEの評価基準等に関する説明が行われた。いわば、今回報告いただく取り組みの背景の部分であり、その点では他学部とは異なる文脈も多かった。 しかし、「授業アンケートの活用」という文脈においては、学部や専門性を超えて共通する部分が多々見られた。特に、他部局において参考になると考えられる点は、以下の3点である。 第1に、教員が何をしたかではなく、学生がどのような能力を身につけたかを問題としていることである。我が国の高等教育においては、これまで10年以上にわたってTeachingからLearningへの転換が重要とされてきた。しかし、その道はまだ半ばであり、特に学習成果の評価という点で課題が多いのが実情である。学習成果の可視化及び適切な評価とそれを踏まえた教育改善の実施は、本学も令和8年度に受審予定の認証評価第4サイクルの核と内 容開会挨拶・趣旨説明:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長)講演:有村卓朗(共同獣医学部獣医学教育改革室 教授)まとめ・閉会挨拶:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長)令和6年度FD・教学IR研修会 ■授業アンケートの活用■1. 概要2.目的3.プログラム4.講演

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