第140回 国際島嶼教育研究センター研究会の開催について
[13.05.31]
国際島嶼教育研究センター研究会を下記のとおり開催いたします。
【日時】 6月17日(月) 16時30分~
【参加費】 無料 F. スコット・フィッツジェラルド(1896~1940)について、母方のアイルランド移民の血筋についてはしばしば言及されるものの、その出自が彼の自意識や作品にいかに実際に作用したかについての先行研究はほとんど見られない。 本発表では作家のバックグラウンドとしてのケルトの存在に注意しつつ、ケルトという概念自体の重要な構成要素でもある「島」のイメジャリに特に注目して作品分析を行いたい。代表作The Great Gatsby (1925) の最終盤において17世紀オランダ水夫の眼差しを借りながら新世界を俯瞰してみせる作家にとっては、アメリカもまた一つの島ではなかったか。ケルトという概念をもって作家にとっての島の意義を辿るとき、フィッツジェラルド独自のロマンティシズムとは何であったかという、より大きな問いを解く手がかりもまた得られよう。 |
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