第210回研究会「九州から琉球列島におけるウミエラ類の基礎研究」
開催日
2021年05月17日(月)時間
16:30~18:00場所
総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室対象
学生・教職員・一般イベント概要
国際島嶼教育研究センターではオンライン(Zoom)・対面のいずれかで参加いただける研究会を開催します。
皆様のご参加をお待ちしております。
【講師】
櫛田優花(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)
【概要】
ウミエラ類は刺胞動物門花虫綱八放サンゴ亜綱に属する群体性底生動物である。ウミエラ類は世界中の浅海から深海まで幅広い海域の砂泥底に生息しており、他の小型甲殻類、軟体動物類、魚類などに住処や隠れ家を提供するように海洋生物生態系エンジニアとしての役目を果たす。近年、その生態学的な重要性から、欧米諸国では、ウミエラ類は保護や保全の対象として扱われている。それにも関わらず、標本を得ることや扱うことが難しいこと、そして砂泥環境に対する関心の低さなどといった理由から、ウミエラ類の分類・多様性・系統・進化・生態などといった基礎的知見はこれまで十分に得られてこなかった。演者はこれまで琉球大学(沖縄)を研究拠点として、北西太平洋産ウミエラ類の基礎研究を行ってきた。例えば、分子系統学的知見を基にした種数推定では、琉球列島産ウミエラ類が既知種数の2倍以上であることが示唆され、砂泥海域でのさらなる多様性調査が必要であることが考えられた。本講演ではウミエラ類がいったいどのような生き物なのか、演者が行ってきた九州から琉球列島におけるウミエラ類の多様性・分子系統・生態に焦点をあてた研究について紹介したい。
●申込みについてはこちらをご覧ください。
★対面式に参加するにあたり、ご自身の体調を十分にお考えのうえ、ご参加ください。なお、ご参加いただく際はマスク着用等、感染防止にご協力ください。
★オンラインでご参加いただく場合、通信費は参加者負担となります。
イベントリンク先
問い合わせ先
鹿児島大学国際島嶼教育研究センター電話番号
099-285-7394メールアドレス
shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp一般参加
可