トップページ学生インタビュー西川 希一

  • 農林水産学研究科 農林資源科学専攻
  • 西川 希一 さん (大分県立佐伯鶴城高等学校)
  • どこで学んだかよりも何を学んだか、選んだ学部でしっかり学んでほしい。将来は森林に携わる国家公務員に!

Q.鹿児島大学の魅力は?

 他の国立大学と比べた時の、圧倒的な立地の良さです。大学が市の中心部にあるため、スーパーや書店などの最低限生活に必要な商業施設へのアクセスが容易なだけでなく、大学近くに学生向けの賃貸も多くあるため通学にも困りません。普通に生活をするだけであれば、自転車がなくても十分なレベルです。
また、学部を9つ有する総合大学であることも挙げられます。様々な学部の先生がいるので、共通教育の科目は多種多様で面白いものが多いです。「バリバリ数学」な講義から、世界の宗教観についての講義までよりどりみどりです。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 研究です。私は農学部の中でも「林学」と呼ばれる、森林のことを専門的に学ぶ学科に属しています。森林に関わるあらゆる事象を研究する学問でその範囲は広大ですが、その中でも私の専門は、おおきくは森林文化として位置付けることのできる「山の神」についてです。このテーマでの先行研究は非常に少なく、ほぼ手探り状態からのスタートでしたが、一年で何とか形にすることができたため、現在は調査範囲を九州から全国に広げて研究を続けています。調査先から予想もしていなかった回答をいただいた時は、頭を抱えると同時に非常にワクワクもします。

 

Q.コロナ禍において、勉強や研究のモチベーションを維持するために努力したことや工夫したことを教えてください。

 現地調査ができなくなってしまったことは非常に痛手でしたが、コロナで研究や勉強のモチベーションが下がったということは特にありませんでした。ですが日ごろから甘いものをバカ食いしながら研究をしています。

 

Q.あなたがこれまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 「分からないことを理解する方法」が分かったことだと思います。言葉にすると非常に当たり前のことを書いているように思えますが、自分が分からないものを分解して、どこが分からないのか分析し、見つかった問題への解決策を試案して実行に移すということは、非常に体力を使います。研究の中での、明確な答えがない中であれば尚更です。今でもしんどい作業ですが、そんなことが全くできなかった、というか考えもしなかった入学時を顧みると、「しんどい」と感じることができるようになっただけでもかなりの成長なのだと思います。

 

Q.あなたの大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか? 

 森林に携わる仕事に就きたいと考えており、現在は第一志望の国家公務員試験のための試験勉強をしています。

 

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 結局のところ、「どこで学んだかよりも何を学んだか」、という言葉は大体的を射ていると思います。このインタビューを読んでくれている人はある程度鹿児島大学に興味を持っている人だと思いますが、旧帝国大学レベルの大学へ行ける学力のある人や、どうしても行きたい大学があるという人でなければ、生活面でずば抜けて便利で、様々な学部と人々と知り合える鹿児島大学はオススメです。
 ですが、大学選択よりも重要だと思っていることがあります。それは、「学部選択」です。学部だけはしっかりと選んでください。正直、大学選択よりも人生を大きく左右するポイントだと思います。自分がその学部に入って何をしたいのか、その学問を収めることで何ができるようになるのかをしっかり考えることが大事だと思います。「鹿児島大学ならそれが実現できそうだ!」と、どの学部に行きたいかを明確にした上で、大学受験に挑んでください。
 あと、鹿児島大学には世にも珍しいカバディのサークルがあります。それ目当てでの入学も非常に結構なことだと思いますので、是非に。