トップページ学生インタビュー田城 陽菜

  • 理学部 地球環境科学科
  • 田城 陽菜 さん (和歌山県立田辺高等学校)
  • 研究室は山の上。大学院に進学して将来は火山に関する仕事に就きたい

Q.鹿児島大学の魅力は?

 充実した研究・学習環境と学生支援です。
 私の所属学科(現在は地球科学プログラム)では、座学だけでなく、フィールドワークが充実しています。鹿児島といえば桜島が印象的ですが、鹿児島には桜島以外にもフィールドワークを通して火山への理解を深めることができる場所がたくさんあります。
 また、私は聴覚に障害があるため、鹿児島大学の障害学生支援センターで講義や実習で支障が出ないように相談にのってもらい支援をしていただいています。入学当初から講義、実習の形式に合わせて相談して支援をしていただいているので、安心して学習することができています。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 研究です。卒業研究では桜島で発生するハーモニック微動という火山性微動について研究しています。ハーモニック微動は桜島の噴火活動に伴って発生する特徴的な波形を持つ微動です。学部の講義でハーモニック微動に触れてからその綺麗な波形に魅了され、卒業研究のテーマとなりました。現在は、主にPCでデータ処理、解析をしています。

 

Q.コロナ禍において、勉強や研究のモチベーションを維持するために努力したことや工夫したことを教えてください。

 研究室に配属されて以降、主に卒業研究に向けての勉強(プログラミングやゼミ)をしていました。具体的には卒業研究に関連する先行研究を調べたり、専門書で勉強していました。プログラミングは苦手なので苦労しました。知識不足を自覚していたので目の前のことから少しずつこなしていたように思います。
  私の研究室は南西島弧地震火山観測所という大学のキャンパスから15kmほど離れた山の上にあり、桜島だけでなく霧島連山、開聞岳を眺めることができ、姶良カルデラが一望できます。天気のいい日には屋上から桜島を眺めると元気がでます。

 

Q.あなたがこれまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 他大学と共同の観測研究に参加したことです。この観測研究では、九州南部~南西諸島北部での地震活動を明らかにするために海底地震計の設置・回収を行いました。実際の観測研究に参加することで、論文では読み取れないデータ集めの大変さ、観測機器の設置や回収に多くの人が関わっていることを実感することができました。また、一緒に参加していた他大学の先輩の研究を紹介してもらう機会がありました。分かりやすく説明していただいたためとても勉強になりました。このような貴重な経験は自身の卒業研究へのモチベーションアップに繋がっています。

 

Q.あなたの大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか? 

 大学院修了後、火山に関わる仕事につきたいと考えています。

 

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 受験勉強が終われば、大学で自分の好きな勉強に没頭することができます。また、自分の興味のあることがわからなくても、講義や実習で新しい知見に触れることで見つかるかもしれません。私も講義や実習でハーモニック微動以外にも興味をもち図書館で資料を読み込んだり、学科の友人と勉強したり、先生に質問したこともあります。
 大学は勉強・研究する環境が整っています。入学後はその恵まれた環境で思いっきり自分の興味のあることにつき進んでほしいです。