トップページ学生インタビュー山之口 果歩

  • 医学部 医学科
  • 山之口 果歩 さん (鶴丸高校)
  • 食わず嫌いせずに思い切って行動。将来は「町のお医者さん」

Q.鹿児島大学の魅力は?

 今回応募させて頂いた「進取の精神チャレンジプログラム」をはじめとして、学生を主体とした活動に対してサポートする体制が整っているところだと思います。
 また、なんでも相談できる友人や先生方が多くいるのも魅力だと思います。皆さんそれぞれに熱中するものがあり、とても刺激になりますし、交流する中で自分の幅が広がっていきます。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 コロナ禍の前後で大きく変わりました。コロナ禍以前は学校と部活動中心の生活でした。そしてその合間を縫ってアルバイトをしたり、友人と国内外のいろいろなところに旅行したりしていました。
 コロナ禍以降は、BLS(一次救命処置)トレーニンググループの運営や自主研究に打ち込んでいます。
 1つ目のBLSトレーニンググループは、心停止や呼吸停止に対する一次救命処置の技術習得を目的とした活動です。私たちは全国的にも珍しい国際基準のインストラクター資格を有した医療系学部学生による、学生が中心となったコース運営を行っています。対象は本学のすべての方で、総合大学という強みを活かした活動を行っています。
 2つ目の自主研究では、不規則な食事摂取と健康の関わりをテーマにしています。もともと興味のあった「病気になる前に医療にできることはないのか」ということが研究の柱になっています。現在は動物実験が中心ですが、近いうちに人での応用も考えていきたいです。

 

Q.コロナ禍において、勉強や研究のモチベーションを維持するために努力したことや工夫したことを教えてください。

 昨年はCBTやOSCEという大きな試験がありました。コロナ禍だからこそ「今しかできないことをしよう」と勉強に集中して取り組むことができたと思います。私は短期集中型ではないため、ステイホーム期間は普段以上にじっくりと勉強に時間をかけられる貴重な機会になりました。昨年時間をかけて理解を深めた知識が、今年度の病院実習に活きていると思います。

 

Q.あなたがこれまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 現在取り組んでいるBLSや自主研究などの活動は、コロナ禍以前の自分にとってはどこか敷居が高いものでした。ですがいざ足を踏み入れると、どちらもとてもやりがいのある奥深い世界でした。
 BLSの活動では新しい活動を立ち上げる面白さや難しさ、自主研究ではこれまで当たり前だと思ってきたことが覆る驚きや研究の楽しさを知りました。またこれらを通じてできる人とのつながりなど、挙げればきりがありませんが一つ一つが私にとって貴重な財産です。食わず嫌いせずに思い切って行動すれば、新しい扉を開くことができるのだと感じました。

 

Q.あなたの大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか? 

 診療科の垣根をこえていろいろなことを相談できる「町のお医者さん」という存在に憧れます。
これまで何度かへき地や離島の診療所を見学させていただいた際、医療が生活の中にしっかりと根付き、強い信頼関係が安心感につながる様子を見ました。そして将来は自分も地域に安心感を与えられるような医師になりたいと思うようになりました。
 また、医療の大事な側面として「予防」があります。これは人同士のつながりが強いへき地、離島が多くある鹿児島県だからこそ力を入れられる分野だと考えます。地域というコミュニティでは都会以上に綿密な多職種連携など多方面からの協力が得られやすいと思うのです。今自主研究でも考えている、病気を予防するためにアプローチする方法をこれからも考えていきたいと思います。

 

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 周りには刺激をもらえる友人や先生方がたくさんいます。自分の可能性はそうした人との出会いの中で大きく開きます。楽しんで多くのことに挑戦してみてください。