桜も散り暖かくなった4月12日に鹿児島大学同窓会連合会20周年記念総会・祝賀会が開催されて、私も参加させていただきました。この祝賀会には9学部同窓会の多くの会員の皆さんが出席されて誠に盛大であり、そしてこの20年間で同窓会連合会が飛躍的に発展されたことを知り、「ありがとう、よかったですね」と大いに感動したのでした。なぜなら、鹿児島大学同窓会連合会の設立に微力ながら私も参与したのでした。私は平成15年2月に学長を拝命されて、「われらが誇れる鹿児島大学を目指します」と宣言して、出動したのでした。そこには「21世紀の大学は如何にあるべきか」との「大学改革」が押し寄せており、7月には国立大学法人法が国会で成立して国立大学法人化が決定したのでした。それからの仕事は大変でしたが、平成16年4月1日には国立大学法人鹿児島大学として発足したのでした。そして私はその発足に当たって、鹿児島大学の基本理念に基づいて、次の目標を示しました。1 鹿児島大学は、高度な教育研究・学術によって新しい豊かさを創造する日本の主要な「知の拠点」になることを目指します。2 鹿児島大学は、人類はすでにグローバル化の中にあるとの認識のもとに、「地域の発展に貢献するとともに、広く世界の人々のために貢献する」ことを目指します。3 鹿児島大学は、学生・教職員の共同のもと、組織運営の不断の自律的改善に努め、21世紀に相応しい鹿児島大学の創出をはかり、大学としての使命を果たします。そして、この目標のもとに全学部合同で大学改革を推進することになりましたが、ひょっと頭に閃いたのが、全学部同窓会による鹿児島大学同窓会の創設でした。すなわち、全学部同窓会による鹿児島大学同窓会の成立がきっと全学部一丸となって改革発展する起爆的作用をするのではないかと思ったのでした。そこで研究・社会連携担当の副学長が各学部同窓会を訪ねて鹿児島大学同窓会の設立の趣旨を説明したのでした。その結果、1年後の平成17年4月には鹿児島大学同窓会連合会が発足したのでした。そしてその発足にあたって、「本会は、各学部の垣根を超えた横断的かつ有機的な同窓生相互の交流と親睦を深めるとともに、本学が社会との連携を図っていくうえで中核的な役割を果たし、さらに本学と同窓生との情報交換や連帯協力を緊密にすることをもって、本学の発展と学術の振興に貢献することを目的としています。」と高らかに宣言したのでした。この宣言は私にとっては、「ありがとう、有難う! がんばりましょう、頑張ります! 」と万感の思い出でした。それから20年、あっという間の20年間でしたが、同窓会連合会が飛躍的に発展されたことは私にとっては何物にも代えがたいことでした。心から深く感謝し、お祝い申し上げますとともに、同窓会連合会が鹿児島大学とともにさらなるご発展を強く強く祈念申し上げます。第十代学長 永田 行博特 別 寄 稿8鹿児島大学同窓会連合会のご発展を心から祝します
元のページ ../index.html#9