進取の気風にあふれる総合大学

国立大学法人鹿児島大学

文字サイズ

トピックス

トップページ>トピックス>馬場昌範教授が日本エイズ学会賞「シミック賞」を受賞

馬場昌範教授が日本エイズ学会賞「シミック賞」を受賞

[14.12.10]

 

 大学院医歯学総合研究科附属難治ウイルス病態制御研究センターの馬場昌範教授が、日本エイズ学会賞である「シミック賞」*1 を受賞しました。
 12月3日から大阪国際会議場において開催された第28回日本エイズ学会学術集会・総会において、日本エイズ学会から賞状および副賞が贈呈されるとともに、受賞記念講演が行われました。
 馬場教授の受賞理由は「新規抗HIV-1薬の開発とその増殖抑制機序の解明」に関する研究を通じて、エイズ研究と学会の発展に多大な貢献をしており、①エイズに対する治療法の研究において世界的に卓越した研究業績(この分野における研究成果を英文原著論文として300編以上、英文著書・総説論文として30編を発表するとともに、過去20年間における論文の被引用回数*2 が13,500件以上)をあげたこと。②多くの新規抗HIV-1薬を同定し、そのうちのいくつかを臨床試験にまで進めたこと。③HIV-1の遺伝子発現と転写調節機構に関する卓越した研究を行い、多くの学術論文にその成果を発表したこと。④日本エイズ学会において、2期8年(1997年4月~2001年3月および2003年4月~2007年3月)の間「理事」を務め、学会の発展に尽力したこと。⑤複数の国際科学雑誌のエディターや編集委員を長年にわたって努めるとともに、2013年5月に国際抗ウイルス学会の最高賞である「エリオン賞」を東洋人として初めて受賞したことなどが評価されたものです。
 
 12月8日、馬場教授が前田芳實学長に受賞報告を行い、受賞の喜びを分かち合うとともに、前田学長から功績が称えられました。
 
(写真上:授賞式にて日本エイズ学会松下理事長(右)より賞状を贈呈される馬場教授)
(写真下:受賞報告後の記念写真 右から前田学長、馬場教授)
 ※画像はクリックすると拡大表示されます
 
 
141203jushousiki.jpg
141208jushouhoukoku.jpg
*1 シミック賞:日本エイズ学会(会員数:約2,000名)が、毎年、HIV感染症に関する活動を通じて、本学会の発展に貢献し、独創的かつ優れた業績を挙げた者1名に授与するもので、 平成16年にHTLV-1*3 の発見者である日沼頼夫博士(京都大学名誉教授)を最初に、これまで10名の方が受賞(当時の名称は「アルトマーク賞」)し、馬場教授が11人目になります。
*2 被引用回数: 研究内容の重要度と注目度を測る指標の一つ。
*3 HTLV-1:Human T-cell leukemia virus type 1(ヒトT細胞白血病ウイルス)。鹿児島を中心とする南九州に広く蔓延するウイルスで、成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-1関連脊髄症 (HAM)を引き起こす。HTLV-1はエイズの原因ウイルスであるHIV-1と同じレトロウイルス科に属するので、HTLV-1の研究成果が後のHIV-1研究の発展につながりました。