【インタビュー】推薦入試合格者に聞いてみた!高校時代の取り組みとコツ

だんだんと夏も終盤に差し掛かり、秋らしくなることを期待してしまう今日この頃🍂
受験生の皆さんにとっては、「本番が近づいてきた」と気持ちが引き締まる時期ではないでしょうか。
秋から冬にかけては推薦入試が行われる時期でもあります。
「面接や小論文はどんな準備が必要なの?」「普段の勉強と推薦入試対策、どう両立したらいいの?」と、疑問や不安を抱えている人も多いと思います💭
そこで今回は、実際に推薦入試で合格した鹿児島大学の先輩たちにインタビューを行い、推薦対策について聞いてみました。
きっと受験対策の参考になるはずです!
※学校推薦型選抜Ⅱは令和7年度入学者選抜から年内実施に変更されています。
<教育学部 初等教育コース 学校推薦型選抜Ⅱ (共通テスト有り)>
令和5年度入学のAさん
🗣️「共通テストで自己ベストをだせると、推薦入試の面接にも落ち着いて望むことができると思います」
高校2年生のときに部活の先輩が推薦で鹿児島大学教育学部に合格したという話を聞き、推薦入試を意識し始めました。共通テストも利用するため、とにかく共通テストで高得点を取ることができるように勉強をしました。
面接練習は共通テスト後から始めました。
──具体的な対策内容
面接練習は色々な先生に協力してもらい、その都度回答を調整しました。
文章で答えをまとめるのではなく、要点を押さえたメモだけを残す方法を実践しました。
そうすることで、自分の言葉で話すことができたと思います。
──勉強時間やスケジュールの工夫
高校の授業で赤本を解く機会があったため、家では共通テスト対策の勉強を行っていました。
──受験生へのアドバイス
共通テストで自己ベストをだせると、推薦入試の面接にも落ち着いて望むことができると思うので、まずは共通テストに向けて頑張ることを意識してからでも、推薦対策は大丈夫だと思います。
<法文学部 法経社会学科 地域社会・経済コース 学校推薦型選抜Ⅰ (共通テスト無し)>
令和7年度入学のBさん
🗣️「推薦入試は周りと比べてどれほど変わっているかが肝になると思っていて、そのためには実力も大切ですが、自分にしかアピールできないことを作るのが重要だと思います」
──具体的な対策内容
小論文は担当の先生2人の指導を受けながら、多くの過去問に取り組みました。新聞・新書・ネット記事を読むことで視野を広げることも意識しました。
面接は受験までに30回ほど練習をしました。
また、地域活性化イベントへの参加やAIを用いたアプリ開発事業など、多くの経験を積んで「話の引き出し」を増やす工夫をしました。
──勉強時間やスケジュールの工夫
放課後は面接練習か小論文対策を必ず入れ、学校で学んだことを家でまとめて復習をしていました。
受験直前は、寝る前に1年分の小論文過去問を解くことを習慣化していました。
──受験生へのアドバイス
色々なことに挑戦する中で、自分のやり方は自然と作られていきますし、技術も高まっていくと思います。小論文も面接も数を重ねれば必ず上達しますので、難しく考えず、とりあえずやってみる精神で頑張ってください!
<工学部 先進工学科 情報・生体工学プログラム 学校推薦型選抜Ⅱ (共通テスト有り)>
令和5年度入学のCさん
🗣️「時間のメリハリを意識することで、不安も少なくなると思います」
──具体的な対策内容
僕の場合は、共通テスト数学+調査書+面接(現在は少し変更あり)だけだったので、共通テストが終わってから、毎日学校の先生方と面接練習を行いました。
面接の対策は、いろんな先生と行うことをおすすめします。話したことのない先生や、厳しい先生と面接をするととても緊張して、本番と同じような雰囲気で面接ができます。
──勉強時間やスケジュールの工夫
一般入試の勉強も必要だったため、面接練習は1日2時間と時間を決めて行い、8:30~16:00は学校で二次対策、16:00~18:00は面接練習とフィードバック、20:00~24:00は課題に取り組む、といったスケジュールで進めました。
──受験生へのアドバイス
僕は、面接の対策をしていると他の受験生に比べて、一般入試の勉強に割く時間がその分少なくなってしまい、焦りと不安で毎日押しつぶされそうでした。きっと、同じような気持ちを抱えている受験生も多いと思いますが、時間のメリハリを強く意識することで、不安も少なくなると思います。推薦入試は一般入試と全く違う対策をしないといけないので、大変だと思いますが、頑張ってください。
<理学部 理学科 物理・宇宙プログラム 総合型選抜(AO型選抜) (共通テスト無し)>
令和6年度入学のDさん
🗣️「どの科目(或いは単元)でもいいので、『これだけは誰にも負けない』と思える得意分野を作ることをおすすめします」
本格的な対策を始めたのは夏休み(8月頃)です。
まずは過去問を確認し、出題傾向を把握することから取りかかりました。
──具体的な対策内容
試験は「物理に関するレポート作成」と「面接」でした。
レポートはイントロダクションや実験方法が用意されており、受験生は「実験結果」「考察」「まとめ」の部分を作成するというものでした。対策として、過去問をインターネットで入手し、高校の物理の先生に毎回添削していただきました。
面接練習は入試2週間前に骨折、2日前に退院という状況で十分に対面練習ができませんでした。そのため、入院中は「頭の中で質問に答えるイメージトレーニング」を繰り返しました。
──勉強時間やスケジュールの工夫
入試は11月にあったため、それまでは物理を中心に勉強しつつ、英語や数学も並行して勉強をしていました。入試後は社会系や化学に重点を置き、一般入試にも対応できるようにしました。
──受験生へのアドバイス
「これだけは誰にも負けない」と思える得意分野が自信につながり、勉強へのモチベーション維持にも大きく役立つと思います。失敗や思い通りにいかないことがあっても、自分の強みを信じて挑戦してほしいです。
<医学部 医学科 学校推薦型選抜Ⅱ (共通テスト有り)>
令和6年度入学のEさん
🗣️「この推薦で一番大事なのは共通テストなので、共通テスト対策に全力を注いでほしいです!」
──具体的な対策内容
私が医学科の学校推薦型選抜Ⅱを受験した際は、ほとんど共通テストの成績で決まる仕組みで、共通テスト後に面接が行われました。
そのため、共テ対策の問題集を何周も解くなど共通テスト対策に全力を注ぎ、共通テスト後に面接対策を行いました。
高校や塾の先生に協力してもらい、主に積極的に行っていたボランティアについて質問される想定で練習を行いました。質問内容はだいたい決まっているため、対策をしっかりすれば大丈夫でした。
──勉強時間やスケジュールの工夫
私はこの推薦一本で勝負しようと思っていたため、一般入試の勉強は最低限にとどめ、ほぼ共通テスト対策に集中しました。
──受験生へのアドバイス
面接は沢山情報を集めて過去聞かれたことを対策すれば大丈夫だと思います。とにかくこの推薦で一番大事なのは共テなので、共テ対策に全力を注いでほしいです!
いかがでしたか?
学部によって試験内容や重視されるポイントが異なるからこそ、
自分の志望学部に合わせた準備が欠かせません。
今回の先輩たちの声をヒントに、自分らしい受験スタイルを見つけてください。
みなさんの挑戦を心から応援しています🔥✨
取材内容は先輩方が受験した年度のものです。現在の学校推薦型選抜では制度や試験日程が一部変更されています。詳しくは大学の最新募集要項をご確認ください。
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- りほ
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