樟寿会便り
「令和4年度樟寿会活動のまとめ」
1⃣ 主な動き
4月08日 令和4年度第1回常任幹事会を開催
4月12日 樟寿会ホームページを更新
5月06日 別府三郎会員の訃報をML(樟寿会メーリングリスト)でお知らせ
5月13日 学長訪問。吉田会長、坂東幹事長、坪井・門常任幹事が出席。第19回樟寿会総会・懇親会の日程
は、学長日程と調整の結果、11月19日(土)の予定と決まる。学長訪問の後、 総務課、稲盛アカデ
ミーを訪問
5月14日 第19回総会・懇親会の会場として、鹿大稲盛記念館内のVege Marcheを予約
5月17日 北野元生会員の訃報をMLでお知らせ
6月18日 令和3年度会計の会計監査実施のお知らせを関係者に送信
6月27日 令和4年度名誉教授称号授与式で樟寿会案内書等を配付、欠席者には郵送
7月07日 令和3年度会計の会計監査を実施
7月14日 志賀美英会員の活動(「金属鉱物資源展-特集:薩摩藩営錫山鉱山遺構」、鹿児島大学図書館)
案内をMLで配信
7月15日 令和4年度第2回常任幹事会を開催
7月29日 令和4年度第1回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、令和3年度会計の会計監査結果、その他
協議事項:山原芳樹会計監査退任承認の件、第19回樟寿会総会および懇親会の件、その他
8月07日 志賀美英会員の活動をMLで紹介
9月10日 「令和4年度総会および懇親会についてのお知らせ」を会員に郵便またはMLで送る
9月13日 米澤傑会員の活動をMLで紹介
9月14日 濱田博文会員の活動をMLで紹介
9月29日 濱田博文会員の活動をMLで紹介
10月05日 第2回役員会開催の再通知。同時に、会計監査後任候補者の推薦および総会記念講演の演題・講
師の提案を再依頼
10月07日 令和4年度第3回常任幹事会を開催
10月10日 門久義会員の活動をMLで紹介
10月14日 令和4年度第2回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、その他
審議事項:会計監査後任候補者の件、第19回樟寿会総会および懇親会の件、その他
10月17日 「総会および記念講演会」の会場として、稲盛アカデミー講義室を予約
10月17日 稲盛記念館のレストランVege Marcheにキャンセルの連絡
10月18日 「第19回総会および記念講演会のお知らせ」を郵便またはメールで送る
10月28日 令和4年度第4回常任幹事会を開催
10月28日 佐野学長に、文書で樟寿会総会の学長挨拶のお願いを行う
11月01日 総会のオンライン参加者に「招待メール」の発送を始める
11月06日 濱田博文会員の活動の紹介をMLで送信
11月08日 「第19回樟寿会総会および記念講演会のお知らせ」をMLで再送
11月11日 総会の機器設定・操作、オンライン発信等の事前テスト
11月11日 令和4年度第3回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、その他
審議事項:会計監査後任者選考の件、懇親会中止の判断の経緯について、総会および記念講演会
の準備について、その他
11月16日 「第19回樟寿会総会および記念講演会」の最終案内をMLで送信
11月18日 総会・記念講演会の会場で、機器設定・操作、オンライン送信等の最終的な事前テストを実施
11月18日 令和4年度第5回常任幹事会を開催
11月19日 「第19回樟寿会総会および記念講演会」を開催
12月05日 荒井啓会員の訃報をMLでお知らせ
12月09日 吉田浩己会長ほか3名の役員が佐野輝学長および総務部総務課を訪問。総会開催への支援協力に
謝意を伝える。
[令和5年]
1月07日 吉田浩己会長の新年挨拶(「年頭にあたって」)をMLで送信
1月19日 米盛亨会員の訃報をMLでお知らせ
2月16日 『鹿大ジャーナル』寄稿原稿「樟寿会便り」を総務課に提出
2月24日 令和4年度第6回常任幹事会を開催
3月13日 濵名克己会員の訃報をMLでお知らせ
3月20日 令和4年度第7回常任幹事会を開催
3月24日 令和4年度第4回役員会(新旧合同会議)を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、令和4年度会計報告(中間最終)、その他
審議事項:会計監査後任者補充の件、役員改選の件、第19回総会および記念講演会の件、令和4
年度活動のまとめの件、その他
3月25日 米澤傑会員の活動の紹介をMLで送信
3月30日 「令和4年度 樟寿会活動のまとめ」をMLで配信
3月31日 「樟寿会便り」が『鹿大ジャーナル』(No.222)に掲載
2⃣ 第19回樟寿会総会および記念講演会について
令和4年度の総会および記念講演会は、令和4年11月19日(土)に鹿児島大学稲盛アカデミーで開催されました。総会に続いて開催していた恒例の懇親会は、今年度も新型コロナウイルス感染防止のために取りやめて、総会と記念講演会での開催となりました。また、今回も昨年と同じく、会場とインターネットによるオンライン併用での開催としました。このように、この3年間、樟寿会も新型コロナウイルス感染症に大きな影響を受けながらの活動となりました。なお、今回の参加者は45名(会場出席者35名、オンライン参加者10名)でした。
下記の資料は、総会・記念講演会当日のプログラムです。以下、このプログラムの流れに沿って、総会および記念講演会の主な内容をまとめてみました。
第19回 鹿児島大学樟寿会 総会および記念講演会 プログラム 令和4年11月19日(土) 総 会 13:30~14:15 学長挨拶 14:30~14:50 ==小休止 (14:50~15:00)== 記念講演 15:00~16:00 閉会のことば 16:00~16:05 司会者 |
総会に先立って、前総会(令和3年11月20日)以降にご逝去された10名の会員の御霊に哀悼の意を表して、参加者全員が黙祷を捧げました。
総会の開会にあたって、吉田浩己会長が主催者を代表して挨拶を行いました。吉田会長は、挨拶の中で、総会の会場が稲盛アカデミーであることにちなんで、この年の8月に他界された稲盛和夫京セラ名誉会長・元名誉稲盛アカデミー長・鹿児島大学名誉博士に哀悼の意を表すとともに、鹿児島大学における多大なご功績に深甚なる謝意を述べました。
令和4年度名誉教授の新入会者紹介の後、総会議長に中谷宗弘会員を選出して議事に入り、前総会後の活動報告、令和3年度会計報告、会計監査報告があり、承認されました。
左:休憩中の談話(佐野 輝学長、吉田浩己会長など) 右:休憩中の交流風景
佐野 輝鹿児島大学長のご挨拶は、「鹿児島大学の現状と展望」と題して、学長就任後の3年余りを振り返り、大学の厳しい財政状況を乗り越えながら大学の地域貢献度の向上やSDGsへの取組みの開始、また鹿児島大学病院のコロナ最重症患者地域受入率全国一位(41国立大学病院中)などの実績をあげてきたことを説明しつつ、今後の展望として、鹿大の研究力向上のための施策の拡充、地域特性を活かした教育研究の取組み、南九州畜産獣医学拠点の運用に向けての取組みなどについて具体的に話をされました。また、佐野学長も、挨拶の最後に、稲盛和夫名誉博士への追悼として、稲盛名誉博士の遺志を鹿児島大学の今後の発展につなげていく決意を示されました。
左:佐野 輝学長のお話 右:佐野学長のお話を聞く会員の皆さん
3⃣ 記念講演会
総会に続いて、記念講演会が開催されました。「『葉隠』の実相―この書の魅力と限界―を語る」と題して、倫理学・哲学が専門で本会会員でもある種村完司先生が講演されました。
「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」。この一節で世に知られた武士道の古典『葉隠』。種村先生は、『葉隠』の記述の仕方、表現、文体が、「生身の人間臭さや体温を感じさせる」点や、「矛盾するもの・葛藤しあうものが、混淆・共存しつつ、自由かつ巧みに表現」されている『葉隠』の多面的性格に、『葉隠』の面白さがあることを指摘され、それゆえにまた「葉隠研究者の数だけ、さまざまな葉隠論が存在」し、相互の批評が不在である現状についても話されました。『葉隠』の本質や魅力については、論者によって、「武士道の書」や「奉公人道の書」という二つの類型のとらえかたがあるが、種村先生は、「武士道と奉公人道の両面をもつ書」という新たなとらえかたを提唱されました。また、『葉隠』は、江戸時代中期の佐賀藩という一地方武士のお側侍による武士道論であり、それはあくまでも地域的・時代的・身分的等の諸制約の中で生まれた一つの「歴史的文書」として扱うのが適切であって、葉隠武士道の中に見られる義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠孝などの徳目を現代の市民倫理のうちに横すべりさせることに対しては、はっきりと否定的な考えを示されました。そのうえで、種村先生は、『葉隠』における倫理(葉隠思想)の特色として、「服従と自律の矛盾的統一」の主張があることを明らかにして、『葉隠』の中で示された「組織の論理と個人の主体的意志との葛藤・相克」を、現代に生きるわれわれの問題でもあるという認識に立って、古典『葉隠』の重要な再評価の視点として提示されました。
総会当日の参加者には、『葉隠』に関心を抱く人は多く、講演後にはフロアーからの質問や意見がありました。また、オンラインで参加した会員から後日、「種村先生の葉隠論を聴講し生死の問題を改めて考える良い機会になりました。」などといった、いくつかの感想が寄せられました。
左:種村完司先生の講演 右:講演を聴く会員の皆さん
「令和4年度11月29日(土)樟寿会総会および記念講演会」
「樟寿会便り」はこちら(鹿大ジャーナル2023年Spring号、No222、16頁)
令和3年度 樟寿会活動のまとめ
1⃣ 主な動き
令和3年(2021)
4月26日 樟寿会の吉田浩己会長ほか3名の役員が、佐野輝学長(樟寿会顧問)を訪問。
樟寿会の令和3年度の役員体制、活動概要等を報告。また、第18回樟寿会総会・
懇親会日程を学長日程と調整して、11月20日(土)の予定とする
6月11日 令和3年度第1回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、その他
審議事項:会計監査選任の件、第18回総会・懇親会の件、その他
7月01日 令和2年度会計の会計監査実施
7月02日 令和3年度名誉教授称号授与式で樟寿会入会案内を配付、欠席者には郵送
7月16日 総会・懇親会会場予定の稲盛記念館内レストランVege Marcheと打ち合わせ
9月03日 令和3年度第2回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、会計監査選任経過の報告、令和2
年度会計の会計監査結果の報告、その他
審議事項:役員会に共同獣医学系名誉教授のオブザーバー参加を認める件、
第18回総会・懇親会の件、その他
9月10日 総会・懇親会の「お知らせ」を会員に郵送またはメール送信
10月11日 総会のオンライン併用実施のために鹿大総務課と相談
10月15日 令和3年度第3回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、その他
審議事項:第18回総会・懇親会の件、その他
この役員会審議で、今年度も新型コロナウイルス感染防止のために
懇親会は中止し、総会および講演会として実施することに決定
10月19日 総会および講演会の案内状を会員に郵送またはメール送信
11月05日 「会員の活動の紹介」をMLで配信
11月10日 総会・講演会の予定会場でオンライン送受信の最終テストを実施
11月17日 オンラインでの参加者へZoom接続の「招待メール」を送信開始
11月20日 第18回総会および記念講演会を開催
(総会および記念講演会については、下記2⃣、3⃣で詳報)
12月10日 樟寿会の吉田浩己会長ほか3名の役員が、佐野輝学長を訪問。
佐野学長はじめ鹿児島大学の、樟寿会総会開催支援協力に謝意を伝える
令和4年(2022)
1月05日 吉田浩己会長の新年挨拶(「年頭にあたって」)をMLで配信
1月20日 樟寿会ホームページを更新
3月25日 令和3年度第4回役員会を開催
報告事項:会員の異動、会務・活動報告、令和3年度会計中間報告、HP更新
報告、その他
協議事項:第18回総会および記念講演会のまとめの件、「令和3年度樟寿会
活動のまとめ」の件、令和4年度の活動の件、その他
3月31日 鹿大広報誌『鹿大ジャーナル』(2022 Spring)に「樟寿会便り」が掲載
2⃣ 第18回樟寿会総会および記念講演会について
令和3年度の総会・講演会は、令和3年11月20日(土)に鹿児島大学稲盛アカデミー で
開催され、54名の会員が参加しました。昨年度(令和2年度)の総会は新型コロナウイ ル
ス感染防止のために中止されましたので、今年度は2年ぶりの総会となりました。また、
例年は総会に続いて開催していた懇親会は、今年度も新型コロナウイルス感染防止のため
に取りやめて、総会記念講演会の開催となりました。さらに、今回は はじめてインターネ
ットによるオンライン併用での開催としました。このように、この2年間、樟寿会も新型コ
ロナウイルス感染症に大きな影響を受けながら活動することを余儀なくされました。
(資料)
第18回 鹿児島大学樟寿会 総会および記念講演会のプログラム
令和3年11月20日(土)
鹿児島大学稲盛アカデミーA11講義室
受 付 13:00~
総 会 13:30~14:30
〔総会次第〕 総合司会 坪井昭二(総務担当常任幹事)
1 物故者への黙祷
2 会長挨拶 吉田浩己 樟寿会会長
3 学長挨拶 佐野 輝 鹿児島大学学長
4 新入会員紹介
5 議長選出
6 議事
1)前総会からの経過報告 坂東義雄(幹事長)
① 令和3年度~令和4年度役員紹介
② 会員の異動
③ 会務・活動報告
2)平成31(令和元年)度、令和2年度会計報告 門 久義(会計担当常任幹事)
3)会計監査報告 山原芳樹・竹田靖史(会計監査)
4)樟寿会規則の改正について
5)質疑
6)その他
休 憩 14:30~14:45
記念講演 14:45~15:45
「新型コロナウイルスに関する最新の知見と感染予防について」
西 順一郎先生(鹿児島大学医歯学総合研究科感染防御学教授)
閉会の挨拶 15:45~15:50 坂東義雄(幹事長)
以下、上記のプログラムに沿って総会・記念講演会の主な内容を述べることにします。総
会に先立って、前総会(令和元年11月23日)以降にご逝去された11名の会員の御霊に哀 悼
の意を表して、参加者全員が黙祷を捧げました。
総会の開会にあたって、樟寿会の吉田浩己会長の挨拶があり、続いて鹿児島大学の佐野輝
学長の挨拶がありました。佐野学長は挨拶の中で、鹿児島大学の現状と取組について詳しく
お話をしてくださいました。特に、コロナ禍の影響を受けている学生への鹿大独自の支援や
本学および県内の高等教育機関の学生・教職員を対象にしたコロナワクチン大学拠点接種の
取組、曽於市に南九州畜産獣医学拠点を新設する取組などの紹介がありました。また、大学
のガバナンス改革の一つとして、学部長等の選考について、各学部等から推薦された複数名
の学部長等候補者全員に、学長に対しプレゼンさせ、学長による質疑応答を行い、学長が選
考するなど、学長のビジョンを共有できる者を選考するようになった、とのお話もありました。
総会の議事に入る前に、恒例の新入会員の紹介もありました。本総会では、令和2年度と
令和3年度に名誉教授の称号を授与された、2か年度の19名の新入会員が紹介されました。
このうち、総会に参加された9名(オンライン参加者1名を含む)の方がたが、それぞれ自
己紹介を兼ねて挨拶をされました。
会員総数は、本総会時で286名になりました。
総会議長に選出された坂尾隆会員(教育学部、平成14年度)によって、総会の議事が進
められました。
議事は、はじめに坂東義雄幹事長から、「前総会からの経過報告」として、①令和3年度
~令和4年度役員紹介 ②会員の異動 ③会務・活動報告 が行われました。これらの経過
報告は、前総会から2か年にわたるものであり、詳細でかつ多岐にわたる内容でした。新役
員については、このホーム・ページの「樟寿会役員」をご覧ください。
経過報告に続いて、門久義常任幹事(会計担当)から平成31(令和元)年度と令和2年度の
会計報告が行われ、山原芳樹会計監査から各年度の会計監査報告が行われて、両年度の会計報
告が承認されました。
次に、樟寿会規則の改正について総会に諮られました。坂東幹事長から、今回の規則改正の
理由は、共同獣医学部の新設に伴って、同学部で退職された名誉教授からも樟寿会役員会に幹
事を選出できるようにすること、併せて鹿児島大学の組織改編で教員の所属が学域学系となっ
たため、幹事の選出母体の表現を学系とすること、この2点に限った規則改正の提案であるこ
とが説明されました。議長から質疑が求められ、異議なく承認されました。
規則の改正箇所を明示した総会資料はこちらをご覧ください。新しい樟寿会規則は、このホー
ム・ページの「樟寿会規則」に掲載してあります。
3⃣ 記念講演会
総会に続いて、記念講演会が開催されました。「新型コロナウイルスに関する最新の知見
と感染予防について」と題して、ウイルス感染防御学の第一人者で鹿児島大学医歯学総合研
究科教授の西順一郎先生が講演されました。
西先生のお話は、新型コロナウイルスの現状、感染経路と検査、新型コロナウイルスワク
チン、さらに変異株の発生や推移、今後の診療や治療薬に関することなど多岐にわたってい
ましたが、世界の最先端のデータや資料を駆使されたお話はたいへん興味深く貴重なもので
した。また、「新興感染症は人間社会が作り出している」というご指摘や「発生から2年を
迎える今、COVID-19を普通の感染症のひとつとして社会が受け止める時期に来ている」、
「差別・偏見でなく、寛容の気持ちを大切に」という西先生のご指摘は示唆に富み、心に
残るものでした。
新型コロナウイルス感染症の脅威が長く続いているなかで企画された西順一郎先生の講
演会は、当初から会員の皆さんの関心も高く、西先生の講演にたいして、これまでになく
たくさんの質問や意見が会員の皆さんから寄せられました。
令和3年度11月20日(土)樟寿会総会および記念講演会
「樟寿会便り」はこちら(鹿大ジャーナル2022年Spring号、No219、最終頁)
令和2年度の総会・懇親会は新型コロナウイルス感染症の拡大のため中止しました。
「樟寿会便り」はこちら(鹿大ジャーナル2021年Winter号、No216、最終頁)
令和元年11月23日(土・祝)第17回総会・懇親会
鹿児島大学樟寿会は、会員相互の親睦と研鑽を目的とする、鹿児島大学名誉教授の任意団体です。 鹿児島大学と密接な関係を保ちながら、最近は、「社会貢献」を意識した活動にも取り組んでいます。令和元年11月23日に、第17回となる「総会・懇親会」が、会員47名の参加を得て、鹿児島市内のホテルで開かれましたので、その模様を報告します。
「総会」では、吉田浩己会長の挨拶に続いて、岩松暉会員 (平成16年退職、理)を議長に選出したのち議事に移り、活動報告、 平成30年度会計報告が承認されました。 昨年度から始まった「特別講演」は、今回は、陶芸家で本会会員の厚東孝治氏(平成14年退職、教育)による、「炎に生きるー国宝茶盌 「喜左衛門」 に魅せられて」 と題するものでした。 国宝茶盌 「喜左衛門」の丸みを帯びた貫入(釉薬のヒビ)に魅せられて、その再現のために、70歳を過ぎてから始められた研究、作陶についてのお話で、大変感銘深いものでした。
「懇親会」には、鹿児島大学から佐野 輝学長、馬場昌範理事(研究・国際担当)、野澤知弘総務部長が来賓として出席されました。佐野学長は、基盤的経費が毎年1%削減され、国立大学が財政的に大変厳しい状況に置かれている中、急務となっている経営改革と、南九州と鹿児島大学の「強み・特色」を活かした教育・研究の強化策について話をされました。
御年84歳の前田明夫会員(平成13年退職、工)の乾杯のご発声で開宴した懇親会では、和やかな歓談に花が咲きました。 新入会員の方々からの挨拶があった後、田中京子会員(平成19年退職、教育)のご指導のもと、若き日を思い出しながら、「故郷」、「四季の歌」、「知床旅情」をみんなで合唱しました。 恒例となった鹿児島大学ブランド焼酎等が当たる「お楽しみ抽選会」では、しばし童心に帰り、ビンゴ―ゲームに興じました。 最後は、鹿児島大学と樟寿会の益々の発展を祈念して、井上政義会員(平成19年退職、理)の万歳三唱で盛会のうちに会を閉じました。
平成30年11月17日(土)第16回総会・懇親会
総会・懇親会の詳細はこちら(鹿大ジャーナル2019年Spring号、No210、表紙から数えて15頁目)
平成29年11月18日(土)第15回総会・懇親会
総会・懇親会の詳細はこちら(鹿大ジャーナル2018年Spring号、No207、表紙から数えて21頁目)
平成28年11月12日(土)第14回総会・懇親会
鹿児島大学樟寿会は、鹿児島大学名誉教授を会員とする任意団体で、鹿児島大学と密接な連携を保ちつつ、会員相互の親睦と研鑽を図ることを目的としています。会員は、現在261人です。
毎年、会員相互の親睦と情報交換のために、総会と懇親会を開催しています。昨年は、11月12日に、鹿児島市内のホテルで第14回総会と懇親会を開催しました。総会では、活動報告と今後の活動などについて審議しました。懇親会には、前田芳實学長、島秀典理事(総務担当)、大園利則総務部長を来賓にお迎えし、会員42人が参加しました。1990年ご退官の浦嶋幸世先生、1996年ご退官の伊牟田經久先生がお元気に出席されました。
前田学長から、平成28年度から始まった第3期中期目標・中期計画と今後の方針についてのお話がありました。また、島理事からは、大学は財政的に厳しい状況が続いているというお話がありました。
懇親会では、焼酎を酌み交わして旧交を温めるなどして、懇親を深めました。また、大学から寄贈された鹿児島大学ブランドの焼酎6本と樟寿会で準備した焼酎8本のお楽しみ抽選会があり、会場は大いに盛り上がりました。抽選で焼酎が当たらなかった人たちにも、鹿児島大学のネーム入りのボールペンなどが吉田会長から一人ひとりに手渡されて、会場は楽しく和やかな雰囲気になりました。今年も秋に、総会と懇親会の開催を予定しています。
なお、今年4月から新役員体制となり、吉田浩己会長、竹田靖史幹事長、坂東義雄総務担当幹事、松村和雄会計担当幹事、他8人(幹事、監査)のメンバーで運営しております。
平成27年11月21日(土)第13回総会・懇親会
鹿児島大学樟寿会(鹿児島大学名誉教授による任意団体)は、平成27年は名誉教授になられた先生方のうちで14名の先生方が入会され、会員総数は262名になりました。
第13回総会・懇親会は、去る平成27年11月21日(土)、ホテルパレスイン鹿児島に於いて開催されました。来賓として、前田芳實学長、島秀典総務担当理事、外間尹隆総務部長をお迎えしました。参加者には、平成2年入会の浦島幸世先生、同8年の伊牟田経久先生、同9年の鳥丸卓三先生、同11年の田邉幾之助先生と、大先輩のお顔ぶれ、新会員からは、有馬直道先生、鳥居光男先生、梅内幸信先生の参加を得て、総勢55名(懇親会54名)となりました。総会に先立って、本年逝去された会員、堀田満先生(理)、日高富男先生(水)、大山 勝先生(医)、阿部美紀子先生(理)の御霊に黙祷を捧げました。次いで、吉田浩己会長、皆川武一幹事長はじめ新役員を紹介し、会長の吉田先生より新任の挨拶があり、総会がはじまりました。議長は幹事の大塚裕之先生にお願いして、会務、会計報告など例年の議事は滞りなく承認され、さらに、9月の役員会を経て提案された、樟寿会繰越金約90万円から、まず30万円を鹿児島大学に寄付するという議案が、満場一致で承認されました。
懇親会は、鹿児島大学OBの男声合唱団「楠声会」による演奏を皮切りにして、盛大にはじまりました。演奏曲目は、「北辰斜めに」、「楠の葉末」「月光のピエロ」より「秋のピエロ」、「のばら Heidenroslein」。参加者は、40余名による演奏の多彩なハーモニーにつつまれ、感動一入でした。
次いで、この会の前日に再選が決定した前田学長から、鹿大を取り巻く状況は、決しておだやかではないが、日本一学生を大事にする大学、進取の気風に満ちた大学を目ざすとの抱負を伺いました。また、島理事からは、国の運営交付金が極めて厳しく、大学運営は今までになく困難な状況にあるが、学長を先頭にして、地域の理解と協力をさらに強固にし、一丸となってこの難局を乗り超える、との力強い決意を伺いました。
宴は、平成2年入会の福田健夫先生の乾杯の音頭ではじまり、新入会員の先生方の近況報告を兼ねたスピーチ、この秋に叙勲を受けられた坂尾隆先生のスピーチを頂き、懇親会も盛況を極める中、学長・理事・大学からの寄贈や樟寿会が準備した鹿大ブランド焼酎「春秋謳歌」「進取の気風」「天翔宙」「きばいやんせ」都合12本の抽選会が行われ、会場は大賑わいになりました。
そして締めくくりは、来年の再会を願って、企画担当理事で平成23年入会の高松英夫先生による万歳三唱で、閉会を迎えました。高松先生は、楠声会のメンバーで、この度の演奏にお骨折りいただきました。
尚、平成27年度からの役員は、以下の通りです
会長:吉田浩己(前学長)、常任幹事長:皆村武一(法文)、常任幹事:竹田靖史(農)、中山右尚(教育)、幹事:大塚裕之(理)、松村和雄(理工研)、榊原 邁(理)、村田長芳(医歯総)、西川殷維(医歯総)、上田耕平(水)、監査:東 四郎(理)、山原芳樹(教育)
平成27年11月24日(火) 『鹿大 「進取の精神」 支援基金』 へ寄附
11月24日(火)、樟寿会の吉田浩己会長と皆村武一幹事長、中山右尚総務幹事、竹田靖史会計幹事の4名で、11月21日(土)開催の樟寿会総会で了承された鹿児島大学への寄附金を携えて学長室を訪問しました。
吉田会長から前田芳實学長に、鹿児島大学の教育研究の発展のために役立ててほしいと、本年4月に鹿児島大学が創設した『鹿大「進取の精神」支援基金』に第一弾の寄附金として30万円を贈呈しました。
前田学長から、「樟寿会の会員の皆様に心より感謝いたします。大学憲章に基づき、日本で一番学生を大切にする大学として、学生のグローバル教育の推進や地域に貢献する人材の育成など教育研究支援の充実に大切に使わせていただきます。」と謝辞がありました。
平成26年11月22日(土)第12回総会・懇親会
鹿児島大学樟寿会は、鹿児島大学名誉教授による任意団体ですが、平成26年は名誉教授になられた先生方のうちで14名の先生方が入会され、会員総数は251名になりました。
平成26年11月22日(土)、会員相互の情報交換と親睦を中心に第12回総会と懇親会を鹿児島パレスインホテルで開催しました。会には前田学長ほか来賓3名を迎え,会員57名が参加しました。
前田学長から新体制として、鹿児島大学で最近新設された諸教育・研究施設の詳細な御紹介と鹿児島大学をどういう方向へ引っ張って行くかなど、熱を込めた新しい鹿児島大学像について、学長2年目としてのお話を伺いました。また、島理事からは、理研で行われようとしている実績主義、能力主義による研究者・教員評価が鹿児島大学でも行われることになるとのお話がありました。
懇親会では、鹿児島大学学生ギタークラブによる演奏を楽しんで頂き、鹿児島大学が作った「鹿児島大学探訪」のビデオも見て頂きました。会終了時の挨拶で突然、永田会長の辞任、吉田先生の後任推薦が永田会長からございました。本執行部の任期は、平成27年3月末までですが、春には新体制での出発が予定されております。