専任教員ブログ
2020年度前期「遠隔授業に関するアンケート」を実施しました
高等教育研究開発センターの中里です。
鹿児島大学では、今年度実施された本学の遠隔授業に対して、鹿大生がどのように捉えているかを把握するためのアンケートを実施しました。実施はmanabaにて、2020年7月29日から8月11日までに、学部生3350名、大学院生427名の皆さんに回答してもらいました。本調査結果は当センターにて集計を行い、学内の関係会議を通じて全教職員で共有を行いました。
本来、本ブログは鹿児島大やその他高等教育機関の教職員の皆さん向けに発信するものですが、今回は調査結果の簡単な報告として、鹿大生の皆さん向けにお伝えしたいと思います。
まず、「2020年前期の遠隔授業を通してよかったこと」を尋ねたところ、最も多くの皆さんがあげていたのは、「通学時間がなくなった」「いつでもどこでも受けられる」いう意見でした。遠隔授業が実施されたことで、多くの学生の皆さんが時間を有効に使えるようになったと感じている可能性があることが示された結果でした。次いで、“授業動画を自分のペースで見ることができる”という意見も多くあげられていました。授業内容を何度でも繰り返し復習できたり、自分のペースでノートをとることができたり、など、多くの皆さんが遠隔授業のメリットを感じているようです。
次に、「2020年前期の遠隔授業に対して困ったことや不安に感じたこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「インターネットの接続環境が安定しない」という意見でした。また、「授業課題が多い」「授業関連の連絡や資料の提示が遅い」などの意見も多くあがっていました。これらの意見をふまえて、今後の授業の工夫を進める必要性を関係会議を通じて教職員で共有しています。
授業で多くの皆さんが頻繁に使っている「manabaでのトラブル」を尋ねたところ、「レポート等の入力途中のデータが突然消える」というトラブルが多く経験されていることもわかりました。manabaでレポート等を提出する際は、回答をmanabaに直接入力する前に、一度wordなどで回答を作成したりなど、データを保存しておくことをおすすめします。
冒頭でもお伝えした通り、これらの調査結果は本学の関係会議を通じて既に教職員で共有をしており、今後担当組織を通じて授業改善に向けた対応を進めていきます。また、高等教育研究開発センターでは、授業改善のための教員向けの研修や資料を定期的に提供しています。本学の教職員の方はもちろんのこと、本学以外の教職員の皆さんにもぜひご活用いただければと思います。
最後に、調査に協力してくださった回答者の皆さん、ありがとうございました。