鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

専任教員ブログ

プレFDの活動について

 高等教育研究開発センターの森です。

 

 私事で恐縮ですが、2019年度のベストティーチャー最優秀賞を受賞し8月に授賞式に参加しました。鹿児島大学に着任して以来、授業は妥協することなく取り組んできました。一生懸命努力してくれた学生に支えられ、このような賞を頂けたことは大変名誉なことだと思っています。

 

 私は大学院に在籍していた頃から、プレFDやFFP(Future Faculty Program)と呼ばれる、大学教員を目指す大学院生の教育能力開発に関する取り組みに関わってきました。私自身も受講生として取り組んだり、運営側に回って後輩の大学院生の支援に取り組んだりしてきました。

 

 今回は、私が受講生として参加したときの話です。模擬授業を行ったのですが、これが大失敗でした。模擬授業を指導して頂いた先生から、「内容」、「授業時間」、「スライドの構成」、「学生の反応とその観察」などの授業として重要なポイントはもちろん、「立ち位置」、「レーザーポインタの使い方」、「視線」など細かなところまで「非常に良くない!」とコメントを頂き様々なアドバイスを頂きました。

 

 とても悔しい経験で打ちひしがれてしまったのですが、確かにその通りだと思うことばかりで私自身の無力さを感じました。指導して頂いたこと恩返しは、私自身が大学教員となってから良い授業をすることでしか返せないと思いながら授業に取り組んできました。このような経験をしてきたことが、今回の受賞に繋がったのは言うまでもありません。

 

 私は、このようなプレFD活動に参加してきたこともあり、鹿児島大学でも同様の活動を少しずつ実践しています。その一歩が、弊センターの特任助手(ほとんどが博士後期課程在学中もしくはPD)のみなさんと行っている「教育能力向上のための研修」です。

 

 ここでは、知識構成型ジグソー法(詳細はこちら)の課題や授業のシラバスを考えて、特任助手のみなさんとディスカッションや模擬授業などを定期的に行っています。また、2020年の2月には初めて「構造化アカデミック・ポートフォリオ(詳細はこちら)作成ワークショップ」を開催し、4名の特任助手と2名の専任教員が構造化アカデミック・ポートフォリオを作成しました。

 

 現在は、特任助手を対象とした取り組みではありますが、今後は広く鹿児島大学の大学院生を対象としていく予定です。新型コロナウイルスの影響で、このようなイベントやワークショップが行いにくい状況が続いていますが、鹿児島大学のプレFDの活動にも注目頂けますと幸いです。

 

 

東京大学CoREF『知識構成型ジグソー法』
https://coref.u-tokyo.ac.jp/archives/5515

 

東京大学ファカルティディベロップメント『インタラクティブ・ティーチング Week8』
https://www.utokyofd.com/mooc/attend/knowledge/week8

 

つぶやき一覧へ