鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

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特任助手研修を行いました

 

 伊藤です。

 

 本日、今年度の特任助手研修を行いました。今年度は授業もほぼ遠隔授業のみでしたので、特任助手の皆さんに直接会うのは一体いつ以来なのかわからないほど久しぶりでした。

 

 今回の研修の主な目的は、今年度採用メンバーによる模擬授業でした。Webを通じて学習を進めた成果発表としての側面も持っています。私自身は会議の関係で全てのセッションに参加できませんでしたが、先輩特任助手からも活発な質問がなされており、とても有意義な時間になったのではないかと思います。

 

 特任助手の業務は、3つの柱で成り立っています。授業支援を中心とした教育活動、学習相談活動、そして、こうした研修業務です。特任助手制度はそもそも大学教員を目指す大学院博士後期課程の大学院生もしくはポスドクを対象として、業務の対価として研究に専念できる経済環境を提供するとともに、諸活動を通じて教育能力の向上を図ることを目的として開始されました。特に、模擬授業やシラバス作成などは、昨今行われる大学教員の公募においては、二次審査として模擬授業が課されることが多いなど、教育能力の高さが評価に与える影響が高まっていることを踏まえてのものです。その意味で、模擬授業を初めとする研修業務には、非常に重要な意味があるといえます。

 

 今年度末は幸いにして、就職等で特任助手から「卒業」するメンバーが多くなりました。「初年次セミナー」等の授業の質的向上に寄与してくれたメンバーの旅立ちは残念ではありますが、それぞれが目指す進路に向けての第一歩としてこの「卒業」を見守り、今後の活躍を心から祈りたいと思います。

 

 特任助手制度は、予算等の制約もあり来年度で一区切りとなります。それでも、既に大学院博士後期課程の大学院生に対するプレFDは大学の努力義務とされていますので、いずれは大学の責務として課されることになるでしょう。そのときを視野に、本学としてこうした学生あるいはポスドクのキャリア形成をいかに支援していくかについて今後も考え、新たな制度についても検討を進めていきたいと思います。

 

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